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ストロメクトールは空腹時服用?
公開. 更新. 投稿者:皮膚感染症/水虫/ヘルペス.この記事は約2分14秒で読めます.
13,305 ビュー. カテゴリ:ストロメクトールの用法は?
ストロメクトールの用法は空腹時がいいの?
ストロメクトールの用法は空腹時と指示されてくることが多い。
添付文書上の用法は、
1. 腸管糞線虫症
通常、イベルメクチンとして体重1kg当たり約200μgを2週間間隔で2回経口投与する。下記に患者体重毎の1回当たりの投与量を示した。本剤は水とともに服用する。
2. 疥癬
通常、イベルメクチンとして体重1kg当たり約200μgを1回経口投与する。下記に患者体重毎の1回当たりの投与量を示した。本剤は水とともに服用する。
と特に食事に関する服用時点は記載されていない。
と思ったら、「用法及び用量に関連する使用上の注意」に、
「本剤は水のみで服用すること。本剤は脂溶性物質であり、高脂肪食により血中薬物濃度が上昇するおそれがある。したがって、本剤は空腹時に投与することが望ましい。」と書いてありました。
望ましい、だから、食後に飲むことが禁止されているわけではない。
インタビューフォームには、
「海外において健常成人男女にイベルメクチン30mgを単回経口投与した場合、高脂肪食(脂肪48.6g、784 kcal)食後投与のAUCは空腹時の2.57倍であった。」
との記載があった。
疥癬では食後投与で血中濃度を高めたほうが効果が良いとの報告もある。
腸管糞線虫症では、腸管の糞線虫の駆虫が目的なので、薬が吸収されずに腸管内に移行した方がよいので食前投与が望ましく、疥癬では、皮膚角質中のヒゼンダニの駆虫が目的なので、薬が吸収され血中に移行、皮膚に到達するため食後がよい。
ただし肝障害には注意が必要である。
ストロメクトールで疥癬が悪化?
ストロメクトールの服用後、ヒゼンダニの死骸に対するアレルギー反応によって、一時的に掻痒が悪化することが少なくありません。
患者や家族が効果がないと勘違いする恐れがあるため、あらかじめ説明しておく必要があります。
メベンダゾールは空腹時に飲んだほうがいい?
メベンダゾールという駆虫薬があります。
鞭虫症の治療薬です。
メベンダゾールは食事により吸収が増加する。
ストロメクトールみたいに。
メベンダゾールは経口吸収が極めて低い薬剤であるが、脂肪食とともに服用した場合、空腹時に比べ血中濃度が約8倍増加することが報告されている。
また、食事よりもオリーブ油と混ぜて服用した方がバイオアベイラビリティの上昇がみられたという報告がある。
しかし用法は、
「通常、成人及び小児に対してはメベンダゾールとして1回100mgを1日2回(朝・夕)3日間経口投与する。」
となっており、食事に関しての指示はとくにない。
ちなみにストロメクトールは「空腹時に投与することが望ましい」という記載がある。
腸内の寄生虫をやっつけるためには、体内に吸収される必要は無いので、肝障害など余計な副作用を起こさないためには空腹時の投与が適当と思われる。
しかし、メベンダゾールが癌に効くという話もある。このような目的で使われる場合には、血中濃度を上げる目的で食後投与ということも考えれられる。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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4 件のコメント
予防のために12mg空腹食前に飲みました、食事は直ぐ?1時間空いてからのが良いのでしょうか?
コメントありがとうございます。
食事と混ざると吸収が高くなるので、食事の前30分程度置いた方がよいでしょう。
初めまして。
私もイベルメクチンに関して興味があり、情報収集中なのですが、この薬は疥癬の治療で、2回程度飲んで終了した場合は安全であるということはわかるのですが、予防で飲むと言う事は継続的な服用となるので、そのような飲み方でも安全なのでしょうか?
よろしくご教授下さい。
上記の『予防で飲む』というのは『コロナ予防で飲む』という意味です。言葉足らずで申し訳ございません。