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チラーヂンとリベルサスの併用で注意すること
公開. 更新. 投稿者:甲状腺機能亢進症/甲状腺機能低下症.この記事は約1分14秒で読めます.
1,636 ビュー. カテゴリ:チラーヂンと甲状腺中毒
チラーヂンとリベルサスは併用注意?
今日の治療薬を読んでいたら、「リベルサスとレボチロキシン(L-T₄)の同時投与は推奨されていない」と書かれていた。
まあ、リベルサスは起床時の空腹時に処方されることが多いから、チラーヂンと同時に投与されることは考えられませんが。チラーヂンも食事の影響を受けやすいため、空腹時に服用することが推奨されているので、起床時などの空腹時に処方されている可能性もあり、重ならないように注意する必要はある。
リベルサスの添付文書上では、レボチロキシンは併用注意に挙げられており、機序としては、「レボチロキシンの曝露量の増加は、セマグルチドによる胃内容排出の遅延によると考えられる。」とのこと。
リベルサス(一般名セマグルチド)には、胃の内容物の排出を遅延させて満腹感を持続させる働きで体重減少という効果があるので、それによりレボチロキシンの暴露量が増加されるという。
そのため、発汗や手足の震え、動悸など甲状腺機能亢進、甲状腺中毒の症状に注意が必要である。
胃内容排出遅延による吸収増というメカニズムだと、他の薬でも影響は出そうだけど、今のところリベルサスで併用注意に挙げられているのは糖尿病用薬とレボチロキシンしかない。
しかし、チラーヂンSの添付文書の相互作用の項目には、糖尿病用薬の記載はあるが、リベルサスに関する注意書きは無い。
機序からすれば、GLP-1受容体作動薬全般でチラーヂンSとの併用には注意が必要である。
ダイエット目的でのGLP-1受容体作動薬を使用することもあるようだが、チラーヂンSが処方されているような患者だと比較的やせてそうなので、その目的での使用はないかな。
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