記事
新型コロナウイルス感染症治療薬の一覧
公開. 更新. 投稿者:風邪/インフルエンザ. タグ:薬の一覧. この記事は約2分44秒で読めます.
344 ビュー. カテゴリ:新型コロナウイルス感染症治療薬の一覧
分類 | 分類 | 商品名 | 一般名 | 規格・剤形 |
---|---|---|---|---|
SARS-CoV-2感染症治療薬 | RNAポリメラーゼ阻害薬 | ラゲブリオ | モルヌピラビル | カプセル(200㎎) |
3CLプロテアーゼ阻害薬 | パキロビッド | ニルマトレビル、リトナビル | パック600(ニルマトレビル錠150㎎×4、リトナビル錠100㎎×2)、パック300(ニルマトレビル錠150㎎×2、リトナビル錠100㎎×2) | |
ゾコーバ | エンシトレルビルフマル酸 | 錠(125㎎) |
新型コロナウイルス感染症治療薬の分類
2024年現在新型コロナウイルス(SARS-CoV-2感染症)治療薬に使われる経口の抗ウイルス薬として、RNA合成阻害薬のモルヌピラビル、プロテアーゼ阻害薬のエンシトレビル、ニルマトレビル・リトナビルがある。
ウイルスの複製・増殖の経路は以下のような流れ。
吸着:ウイルスの外殻と親和性のある分子(受容体)が細胞膜上に存在すると、ウイルスが吸着します。
侵入:ウイルスが細胞内に取り込まれます。
脱殻:ウイルスが被っていたタンパク質の殻を脱ぎ捨てます。
複製:ウイルスの遺伝子情報が細胞の核に送り込まれ、転写・複製(コピー)されます。
放出:複製が終了したウイルスが細胞の中から外へ飛び出し、他の細胞に侵入して増殖します。
この複製部分のRNAポリメラーゼによるRNAゲノム複製を阻害するのがRNA合成阻害薬で、3CLプロテアーゼによるウイルスタンパク質生成を阻害するのがプロテアーゼ阻害薬である。
Rp)ラゲブリオカプセル200㎎ 8cp
1日2回朝夕食後 5日分
Rp)パキロビッドパック600 2シート
1日2回朝夕食後 5日分
RNA合成阻害薬
RNA合成阻害薬であるモルヌピラビル(ラゲブリオ)は、核酸と類似の構造をもつ核酸アナログ製剤である。
RNAポリメラーゼが、モルヌピラビル(ラゲブリオ)を正常ヌクレオチドと誤ってRNA鎖に取り込むことでRNA合成が停止する。
ラゲブリオは妊婦禁忌、18歳未満の患者には投与不可である。
プロテアーゼ阻害薬
プロテアーゼ阻害薬は、機能性ウイルスタンパク質の合成を阻害することで抗ウイルス作用を示す。
ニルマトレビルはリトナビルとともに投与される。リトナビルは新型コロナウイルスに対して直接的な抗ウイルス活性は示さないが、ニルマトレビルを代謝するCYP3Aを阻害し、ニルマトレビルの血中濃度を維持する作用を有する。
パキロビッドは妊婦投与可能、12歳未満の患者には投与不可である。
ゾコーバは妊婦禁忌、12歳未満の患者には投与不可である。
Rp)ゾコーバ錠125㎎ 3錠
1日1回朝食後 1日分
ゾコーバ錠125㎎ 1錠
1日1回朝食後 4日分
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。