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ペリシットを空腹時に飲むと危険?
公開. 更新. 投稿者:脂質異常症.この記事は約1分2秒で読めます.
2,951 ビュー. カテゴリ:ニセリトロール
あまり見かけなくなった薬ではありますが、ペリシットという薬があります。
成分はニセリトロール。
ユベラN(トコフェロールニコチン酸エステル)やコレキサミン(ニコモール)とともにニコチン酸誘導体に分類されている薬です。
ニコチン酸、ニコチン酸アミドとともにナイアシンとも呼ばれる。ビタミンB3とも呼ばれる。
ペリシットの用法
ユベラNの服用時点については、添付文書上とくに何も書かれていないが、ペリシットとコレキサミンについては、
「空腹時に服用すると潮紅、発赤等の発現が多くなるので、食後すぐに服用することが望ましい。」と書かれている。
ペリシットの用法は「食直後」、コレキサミンの用法は「食後」。
ネットで調べると、空腹時に飲むと「ナイアシンフラッシュ」とも呼ばれている紅潮やかゆみが出やすいようだ。
それだけ、血行を良くする働きが強いとも言える。
恐るべしニコチン酸。
ニコチン酸の作用機序
コレキサミンやペリシットは、脂肪酸放出抑制薬とも呼ばれる。
脂肪組織からの遊離脂肪酸放出を抑制することにより、肝臓への遊離脂肪酸の供給が減少する。
そうすると、肝臓における中性脂肪の生成が抑制され、その結果血中の中性脂肪値が低下するというメカニズム。
しかし、「脂肪組織から遊離脂肪酸放出を抑制する」ということは、脂肪の分解が抑制されるということで、痩せにくくなりそうだ。
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