ベセルナクリームを毎日使っちゃダメ？

ベセルナクリームの用法は週3回

ベセルナクリームの用法は、尖圭コンジローマに対しては、
「疣贅部位に適量を1日1回、週3回、就寝前に塗布する。塗布後はそのままの状態を保ち、起床後に塗布した薬剤を石鹸を用い、水又は温水で洗い流す。」

日光角化症に対しては、
「治療部位に適量を1日1回、週3回、就寝前に塗布する。塗布後はそのままの状態を保ち、起床後に塗布した薬剤を石鹸を用い、水又は温水で洗い流す。4週間塗布後、4週間休薬し、病変が消失した場合は終了とし、効果不十分の場合はさらに4週間塗布する。」
となっている。

いずれも週3回。
「本剤の連日塗布を避け、例えば月・水・金、あるいは火・木・土の週3回塗布とすること。」
となっている。
月・水・土でも火・木・日でも月・木・土でも良い。

ベセルナは炎症を引き起こす

ベセルナは、炎症性サイトカインの産生促進などを引き起こすことで、ウイルス増殖を抑制したり感染細胞を障害し、効果を発揮すると考えられている。

この「炎症を起こす」という作用機序から、ベセルナの使用部位には紅斑、びらんなどの副作用がしばしば認められます。

添付文書には「重度の紅斑、びらん、潰瘍、表皮剥離などが現れた場合にはせっけんを用い、水または温水で洗い流して本剤を除去し、直ちに医師などに相談すること」と記載されている。

ベセルナは16週間まで？

ベセルナクリームの尖圭コンジローマに対する投与期間は、
「本剤の使用期間は原則として16週間までとすること。」
となっている。
4か月まで。

日光角化症の場合は、
「4週間塗布後、4週間休薬し、病変が消失した場合は終了とし、効果不十分の場合はさらに4週間塗布する。」
「4週間休薬後に効果不十分のため4週間の追加塗布及び経過観察を行った後にも効果が認められない場合は、さらなる本剤の塗布は行わずに他の適切な治療に切り替えること。」
と書かれているので、最大で8週間まで。

こういう制限をしてくる理由としては、副作用の問題か、医療費の問題かのどちらかと思われ。
ベセルナクリーム１包で1000円以上するので、後者の理由かな。
長期処方されたら疑義照会が必要です。

ベセルナクリームは１回１包？

ベセルナクリームは、塗り薬なのに袋入り。
１包250mg、ってことは0.25グラム。

「使用直前に本剤を開封すること。なお、開封後の残薬は再使用せず廃棄すること。」
残したらもったいない。

なんでチューブじゃないんだろう。不思議。
高い薬だからかな。
使用量が少ないからかな。

日光角化症には、1回最大1包の使用制限があるけど、尖圭コンジローマには使用量の制限の記載は無さそう。
1回２包使ってもいいのかな。

ベセルナクリームは8時間後に洗い流す？

ベセルナクリームは就寝前に塗布し、起床後に洗い流す。

使用上の注意の部分を読むと、尖圭コンジローマでは、
「本剤塗布後6～10時間を目安に必ず洗い流すこと。（塗布時間の延長により、重度の皮膚障害があらわれやすくなる。）」
日光角化症では、
「本剤塗布後約8時間を目安に必ず洗い流すこと。」
となっている。

日光角化症も６～１０時間でいいじゃん、と思う。
約8時間ってのは６～１０時間と読み替えてもよいだろう。

てゆーか、休日はゆっくり眠らせてほしいと思う私。
そういう人は、土曜日はゆっくり寝ていたいから、火・木・土より月・水・金の用法のほうがよいだろう。

うちの奥さんは12時間くらい眠ってるからベセルナクリームは使え無さそう。副作用出そう。

ベセルナクリームは粘膜に禁忌？

ベセルナクリームの禁忌をみると、「尿道、腟内、子宮頸部、直腸及び肛門内」と書かれている。

尖圭コンジローマという病気をよく知らないもので、イボがどこにどの程度出来るものなのか。

使用上の注意に、
「本剤は外性器又は肛門周囲の疣贅にのみ使用し、それ以外の部位の疣贅には使用しないこと。」
「女性患者において、本剤を腟口及び尿道口付近に塗布した場合、尿道口及びその周辺に疼痛や浮腫を生じ、排尿困難となることがあるため、腟口及び尿道口付近に塗布する際は、疣贅部位にのみ塗布するよう注意すること。」
という記載も見られる。

尿道に塗ると痛いし、尿道をふさいで尿閉になるから止めとけということか。

でも、膣内とかは原則禁忌くらいでも良いんじゃないかと思うけど。