2024年12月18日更新.2,481記事.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたいなと。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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プラビックスは食後服用?

プラビックスは空腹時を避ける?

プラビックスの用法は、

「通常、成人には、クロピドグレルとして75mgを1日1回経口投与するが、年齢、体重、症状によりクロピドグレルとして50mgを1日1回経口投与する。」

となっています。食事に関する服用時点の記載はない。寝る前でもいける。

しかし、使用上の注意に、
「空腹時の投与は避けることが望ましい(国内臨床試験において絶食投与時に消化器症状がみられている)。」
と書かれています。

寝る前でも可能ですが望ましくない。

作用機序的に、NSAIDs潰瘍みたいな胃腸障害というわけでも無さそう。
アスピリンの場合は、胃腸障害予防にタケプロンなどのPPIが併用されますが、プラビックスとCYP2C19で代謝を受けるPPIとの併用でプラビックスの効果減弱とかあるし、さほどリスクが無いのであれば、PPIは併用したくない。タケプロンとプラビックスの併用は問題無さそうですけど。
でも結局プラビックスとアスピリンが併用されることが多いので、PPIも併用されます。

気持ち悪くなるようだったら、食後のほうがいいよ、という程度のものだと思いますが。
結局、食後で処方されることが多いので、問題になることは少ないですけどね。
ちなみに、同様の機序をもつチエノピリジン系抗血小板薬のチクロピジン(パナルジン)の用法は、「食後」となっている。

空腹時の投与は避けることが望ましい

プラビックス以外にも、用法では「食後」の記載がないものの、関連する注意に「空腹時の投与は避けることが望ましい」という記載のある薬としてエフィエントがある。

エフィエントの用法は、「1日1回経口投与」とのみ記載され、食事に関する縛りは無いが、「用法及び用量に関連する注意」に「初回負荷投与を除き空腹時の投与は避けることが望ましい。空腹時は食後投与と比較してCmaxが増加する。」という記載があり、なるべく食後に飲むように注意書きがある。

プラビックス(クロピドグレル)を含有するコンプラビン配合錠にももちろん、「空腹時の投与は避けることが望ましい。」という記載がある。

食後投与になっているか気をつけよう。

処方例

プラビックス錠75㎎ 1錠  
 1日1回夕食後 30日分

薬剤師

勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。

先生

そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。

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