2026年4月19日更新.2,768記事.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたいなと。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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リベルサスとビスホスホネートは併用禁忌?

起床時服用の薬の併用

ヒヤリハット報告で、リベルサスとボナロン経口ゼリーの併用に関するヒヤリハットがある。

ボナロン経口ゼリーの用法は以下の通り。

通常、成人にはアレンドロン酸として35mgを1週間に1回、朝起床時に水約180mLとともに経口投与する。
なお、服用後少なくとも30分は横にならず、飲食(水を除く)並びに他の薬剤の経口摂取も避けること。

リベルサスの用法は以下の通り。

通常、成人には、セマグルチド(遺伝子組換え)として1日1回7mgを維持用量とし経口投与する。ただし、1日1回3mgから開始し、4週間以上投与した後、1日1回7mgに増量する。なお、患者の状態に応じて適宜増減するが、1日1回7mgを4週間以上投与しても効果不十分な場合には、1日1回14mgに増量することができる。

ボナロンの用法は、「朝起床時」と定められている。
リベルサスの用法は「1日1回」としか記載されていないが、用法及び用量に関連する注意に、

本剤の吸収は胃の内容物により低下することから、本剤は、1日のうちの最初の食事又は飲水の前に、空腹の状態でコップ約半分の水(約120mL以下)とともに3mg錠、7mg錠又は14mg錠を1錠服用すること。

と、「1日のうちの最初の食事の前」と記載されていることから、「起床時」あるいは「朝食前」という用法指示が多い。

そのため、リベルサスとボナロン等のビスホスホネート薬が処方されていると、「起床時」の用法で被ることになる。

どちらの薬品も、吸収が悪いので、胃の中が空っぽの状態で服用することが望ましい薬であるため、服用後30分は飲食を避けるように指導される薬である。

ビスホスホネート薬と他薬の同時服用

ボナロン等のビスホスホネート薬と他の薬を「起床時」に同時に服用してはダメなのか?

ボナロンの添付文書には、以下の記載がある。

本剤は水のみで服用すること。水以外の飲み物(Ca、Mg等の含量の特に高いミネラルウォーターを含む)、食物及び他の薬剤と一緒に服用すると、吸収を抑制するおそれがある。

明確に禁止されているわけではない。

相互作用の項目に記載されているのは、「カルシウム、マグネシウム等の金属を含有する経口剤:カルシウム補給剤、制酸剤、マグネシウム製剤等」が「本剤の服用後少なくとも30分経ってから服用すること。」と明記されているので、カルシウム剤や酸化マグネシウムは服用をずらす必要があるが、それ以外に関する記載はない。

そのため医師の指示で起床時同時服用とされていれば、そのような処方もあり得る。

リベルサスと他薬の同時服用

では、リベルサスと他の薬を「起床時」に同時に服用してはダメなのか?

用法及び用量に関連する注意に、以下のように書かれている。

また、服用時及び服用後少なくとも30分は、飲食及び他の薬剤の経口摂取を避けること。

明確に禁止されている。

リベルサスとビスホスホネートあるいは他薬の同時服用の処方をみたら、添付文書を根拠とした薬剤師の仕事としては、疑義照会は必須である。
実際、併用した場合の吸収への影響はどの程度かはわかんないけどね。

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