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リフヌアは他の鎮咳薬と何が違う?
公開. 更新. 投稿者:風邪/インフルエンザ.この記事は約2分23秒で読めます.
8,179 ビュー. カテゴリ:選択的P2X3受容体拮抗薬
リフヌア錠(ゲーファピキサントクエン酸塩)という「難治性の慢性咳嗽」に適応を持つ薬が2022年1月20日に製造販売承認されました。リフアヌじゃなくてリフヌア。
薬効分類名は、「選択的P2X3受容体拮抗薬」、P2X3受容体ってなんだ?
「咳嗽治療薬」とも書いてあります。鎮咳薬ではなく。この微妙なニュアンスの違いはなんだ?
通常、咳は生体防御反応であって、鎮咳薬は漫然と投与するものではない。
しかし、このリフヌアの適応症は慢性咳嗽であるので、長期間処方される可能性が高い。
咳嗽は元来、気道内に貯留した分泌物や遺物を気道外に排除するための生体防御反応であり、咳嗽の持続期間に基づき、急性(3週間未満)、遅延性(3週間以上8週間未満)、慢性(8週間以上)に分類されます。
多くの咳嗽は、原因疾患の治療により奏効しますが、慢性咳嗽においては原因疾患が不明または治療に抵抗性を示すことも少なくありません。
咳に主に使われる中枢性鎮咳薬は生体防御機構としての咳も抑制すること、便秘や眠気などの有害事象の頻度が高いなどの問題から使用対象に制限があります。
P2X3受容体って何?
P2X3受容体
リフヌアの作用機序は以下のように記載されている。
ゲーファピキサントは選択的P2X3受容体拮抗薬である。ゲーファピキサントはP2X2/3受容体サブタイプに対する拮抗作用も有している。P2X3受容体は、気道の迷走神経のC線維上にみられるATP依存性イオンチャネルである。C線維は炎症又は化学刺激物質に反応して活性化される。ATPは炎症条件下で気道粘膜細胞から放出される。細胞外ATPのP2X3受容体への結合は、C線維による侵害シグナルとして感知される。C線維の活性化は、患者が咳嗽の衝動として感じ、咳嗽反射を惹起させる。P2X3受容体を介した細胞外ATPシグナル伝達の遮断により、感覚神経の活性化及び咳嗽が抑制される。
咳嗽の発生機序としては、気道の炎症条件下で気道粘膜細胞からATPが放出され、この細胞外ATPが気道の迷走神経のC線維上に発現しているATP依存性チャネルであるP2X3受容体へ結合することで、C線維による侵害シグナルとして感知され、咳嗽反射が惹起されることが示唆されている。
ゲーファピキサントは、P2X3受容体を介した細胞外ATPシグナル伝達の遮断により、感覚神経の活性化および咳嗽を抑制する、世界初となる選択的P2X3受容体拮抗薬である。
食事がまずくなる?
味覚異常
副作用の項目には、味覚不全(40.4%)とあり、かなり多い割合で味覚異常を起こす。神経の受容体をブロックする作用機序なので、味覚に関する受容体にも働いてしまうのだろう。
添付文書には以下の記載もある。
味覚不全は、主に苦味、金属味及び/又は塩味としても報告された。味覚関連の副作用(味覚不全、味覚消失、味覚減退、味覚障害)の発現割合は63.1%であった。大多数は、ゲーファピキサントの投与開始後9日以内に発現し、軽度又は中等度であり、ゲーファピキサントの投与中又は投与中止により改善した。なお、味覚関連の副作用は曝露量依存的に増加する傾向が認められている。
食事がまずくなるのはQOL低下につながるので、伝えておこう。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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