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タプロスミニの期限は1年?
公開. 更新. 投稿者:調剤/調剤過誤.この記事は約2分40秒で読めます.
2,880 ビュー. カテゴリ:アルミピロー開封後の期限
中に乾燥剤の入ったアルミピローで密封されている薬を開封すると、光や湿度で徐々に成分が劣化していく。そのスピードは密封されている薬よりも速い。
しかし、開封後の期限については、
「開封後は早めにお召し上がりください」
という文言くらいに、判断が難しい。
オーグメンチンはわかりやすい。
パッケージにも「開封後は1ヵ月以内にご使用ください」と記載されている。
パルミコート吸入液も、パッケージに「アルミ袋開封後2ヵ月以内に使用すること」と記載されている。
レキップ錠にも「アルミ包装開封後は 12 ヵ月以内に使用すること。」と記載されている。
半端な薬を捨てるのはもったいないが、仕方ない。使用期限がはっきりしている。
プラザキサカプセルはわかりにくい。
吸湿性が強いと言われるが、添付文書には、「本剤は吸湿性があるので、服用直前にPTPシートから取り出すよう指導すること。また、アルミピロー包装のまま調剤を行うことが望ましい。」と記載されており、パッケージにも、「本剤は吸湿性があるので、できるだけこの袋のまま保管して下さい」と書かれている。
「できるだけ」「望ましい」という文言でわかりにくい。
吸湿性によりどの程度有効成分に影響があるのかもわからない。インタビューフォームにも載っていない。
タプロスミニ点眼液の期限
あまり眼科の処方を受け付けないので知らなかったが、タプロスミニ点眼液とコソプトミニ点眼液もアルミピロー開封後の使用期限がはっきりしている薬である。
タプロスミニ点眼液のアルミピローには、「アルミ袋を開封した後は、添付の遮光用投薬袋に入れて冷蔵庫(2~8℃)で1年又は室温で1ヵ月以内にご使用ください。なお、アルミ袋を開封した製品から先にご使用ください。」と書かれている。
冷蔵庫で1年。
意外と長い。中途半端な長さだ。
あまり処方されない薬局だと、忘れたころに処方箋がくる。
知らずに1年たった薬を出してしまいがち。
中途半端な本数が処方されて、残った点眼液を、アルミピローから出して遮光用投薬袋にうつしていたら、使用期限に関する注意書きも残っていない。
しかも、開封年月日も書き残していなければ、いつまで使えるのかすらわからない。
「開封後はお早めにご使用ください」
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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1 件のコメント
不確かな記憶ですが、以前メーカーに問い合わせたときに、プラザキサはPTPの状態で3ヶ月は含量の変化など見られなかったと言われました。
メーカーにその情報があるのであれば、添付文書か何かにそれを記載してくれればいいのにと思ってしまいます。