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アジマイシン点眼液の用法は1日1回?1日2回?
公開. 更新. 投稿者:眼/目薬/メガネ.この記事は約2分19秒で読めます.
4,670 ビュー. カテゴリ:アジマイシン点眼液の使い方
アジマイシン点眼液っていつまで使えばいいの?
抗菌点眼薬といえば、クラビット点眼液やガチフロ点眼液、ベガモックス点眼液、オゼックス点眼液、ノフロ点眼液など、内服薬同様、ニューキノロン系が主流ですが、今度アジマイシン点眼液というジスロマックと同成分、15員環系マクロライド系薬であるアジスロマイシンの点眼液が発売されるとのこと。
このアジマイシン点眼液ですが、用法用量がかなり特徴的なのである。
〈結膜炎〉
通常、成人及び7歳以上の小児には、1回1滴、1日2回2日間、その後、1日1回5日間点眼する。〈眼瞼炎、麦粒腫、涙嚢炎〉
通常、成人には、1回1滴、1日2回2日間、その後、1日1回12日間点眼する。
〈結膜炎〉 の場合、合計7日間、〈眼瞼炎、麦粒腫、涙嚢炎〉 の場合、合計14日間点眼する形。
日数制限はまだわかる。意味合いは違うが、ベストロン点眼液が混合溶解後7日間の使用期限があるので。
しかし初めの2日間は「1日2回」の用法で、その後「1日1回」になるというのが失念しそうだ。目薬ごときで、ここまで用量調整する必要があったのだろうか。
あと細かい点だが、小児適応があるのは「結膜炎」だけで、「眼瞼炎、麦粒腫、涙嚢炎」は成人適応のみである。
アジマイシン点眼液は余る?
アジマイシンの結膜炎に対する用法「1回1滴、1日2回2日間、その後、1日1回5日間点眼」を守って両目に点眼すると、18滴で終了となる。
眼瞼炎、麦粒腫、涙嚢炎に対する用法でも、32滴で足りてしまう。
アジマイシン点眼液の1本の量は2.5mLだが、約50滴注せる。
アジマイシン点眼液を使い終わって、「まだ残ってるけどいいのかなあ?」「もったいないなあ」と思う患者は多そう。
予め、余ることを伝えておく必要がある。
キャップをしたまま点眼容器を下に向ける?
アジマイシン点眼液の添付文書に以下のように記載されている。
患者に対し以下の点に注意するよう指導すること。
・キャップをしたまま点眼容器を下に向け、数回振ってからキャップを開けて点眼すること。
・薬液汚染防止のため、点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意すること。
「キャップをしたまま点眼容器を下に向け、数回振ってからキャップを開けて点眼すること。」
これは、アジマイシン点眼液に強い粘性があるためとのこと。さかさまにしないとなかなか落ちてこないということ。
開栓後は室温保存?
アジマイシン点眼液の貯法は、「2〜8℃に保存」となっている。
しかし、取扱い上の注意には、「 開栓後は室温保存とする 。」と記載されている。
通常の目薬であれば、開栓後は雑菌などで汚染される可能性があるため、冷所保存と指導することが多い。
理由として、開栓後2週間は室温において安定であることが証明されているためとのこと。
ここで「開栓後は冷蔵庫に保管しちゃダメってこと?」と誤解する人も多い。
室温の定義が1~30℃、冷蔵庫内が2~8℃なので冷蔵庫の温度も室温の範囲内なのである。普通の目薬と同じように冷蔵庫に保管しても構わない。
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2 件のコメント
毎度記事を読むのを楽しみにしています。
アジマイシン点眼液の動きは気になります。
2.5mlで700円程度しますし他の抗菌点眼薬もより高価ですよね。
内用量の件なのですが、担当Mrさんによると粘調性があるようで大体38滴で無くなるようです。
点眼ロスがあったとしたら丁度使い切るかもしれません。
コメントありがとうございます。
そして貴重な情報ありがとうございます。
粘調性でかなり滴数が変わってくるのですね。粘調性があると効果は持続しそうですが、使った後の見えずらさもありそうです。