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ゼチーアを一包化しちゃダメ?
公開. 更新. 投稿者:調剤/調剤過誤.この記事は約2分44秒で読めます.
8,150 ビュー. カテゴリ:アトーゼットは一包化不可
アトーゼット(アトルバスタチン+エゼチミブ)の添付文書には、以下のように記載されており、一包化は不可とされている。
光及び酸化を避けるため、PTPシートのまま保存し、服用直前にPTPシートから取り出すこと。
またロスーゼット(ロスバスタチン+エゼチミブ)も同様に以下のような記載があり、一包化不可となっている。
アルミニウム袋開封後は、湿気を避けて保存すること。また、光を避けるため、PTPシートのまま保存し、服用直前にPTPシートから取り出すこと。
しかし、リピトールやゼチーアの添付文書には、同様の記載はみられない。クレストール錠は「アルミピロー包装開封後は湿気を避けて保存すること。」と記載されており、湿気に注意は必要であるが、一包化は可能である。
ゼチーアについては、メーカーHPのQ&Aには、
Q.分包・一包化はできますか?
A.本剤を分包、又は他剤と一包化した際の安定性について検討していませんので、おすすめしていません。
と、記載されているので、メーカーとしては一包化はおすすめはしていない。
半錠にするときも不均等に割れたりと、壊れやすい錠剤なので、一包化にも向いてはいないのだろう。
ゼチーアのインタビューフォームでは、無包装状態での製剤の安定性について、温度25℃、相対湿度75%で3か月は「錠剤硬度の著明低下が認められたが,性状,含量,溶出性に変化は認められなかった。」と記載されているので、ボロボロになったとしても薬の効果に影響はないとみられる。
それに、われわれ薬剤師にとって「添付文書に記載されていない」という点が大事なのである。一包化した際に、一包化加算が算定できるから。
アトーゼットは一包化できないということで、別にPTPシートのまま調剤して患者に渡すが、せっかく一包化してるのに、この薬だけ一包化から外して渡すのは、「面倒くせえなあ」という患者の顔が浮かぶ。
じゃあ、アトーゼットに変更せずにゼチーアとリピトールのままにしていたほうが飲みやすかった、ということにもなるだろう。
ゼチーア単味と同じように、アトーゼットも有効成分に影響があるというよりも錠剤が崩れやすいから一包化不可としていうのだろうと推測するが、添付文書に記載しないようにしてゼチーアと同じような扱いにもできたような気はするが、メーカーにどのような思惑があるのかは不明。
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