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アンヒバは何個まで処方できる?
公開. 更新. 投稿者:調剤/調剤過誤.この記事は約3分49秒で読めます.
3,204 ビュー. カテゴリ:坐薬の処方量
アンヒバ坐剤の添付文書の「重要な基本的注意」に、
原則として長期投与を避けること。(原則として5日以内に限ること)
と、書かれている。
アンヒバを連続で使ったとしても、5日間まで。実際に処方される数は5個が多いので、1日1個ペース。
通常、風邪による熱や痛みに5日以上続けて使うようなことはあまり無いだろう。
しかし、最大何個まで処方しても査定されないのか、気になる。
アンヒバ坐剤の用法用量は、
通常,乳児,幼児及び小児にはアセトアミノフェンとして,体重1kgあたり1回10〜15mgを直腸内に挿入する。投与間隔は4〜6時間以上とし,1日総量として60mg/kgを限度とする。なお,年齢,症状により適宜増減する。ただし,成人の用量を超えない。
となっており、20kgの小児であれば1日最大アンヒバ200㎎で6個使えるということだ。保険請求上は。
しかし、実際にそんなに使っていたら、注意しますけど。
1日6個だとしたら、5日で30個?
30個処方されても査定されないかな?
アンヒバ以外の解熱鎮痛剤だと、ボルタレンサポが処方されることが多いですが、ボルタレンサポは整形外科領域で、1回50個とかざらに処方されています。
ボルタレンサポの重要な基本的注意に、急性疾患に対し用いる場合に考慮することとして、「原則として同一の薬剤の長期投与を避けること。」という記載はありますが、具体的に何日、何個までの投与といった記載はない。
アンヒバには小児科領域のみの適応しか無いので、長期連用による副作用により一層注意が必要ということだろうか。
たまに高齢者にアンヒバが処方されることもあるが、ボルタレンサポの代わりに使えると思って、「アンヒバ坐剤小児用200mg 50個」なんて処方が来ることもあります。
疑義照会して、小児用製剤である旨と、原則5日間までの使用であることを伝える必要がある。
熱さましは1日何回使っていい?
熱が出た時に使う解熱剤ですが、インフルエンザなどでずっと高熱が続く場合に、使うタイミングと頻度がわからずに困る患者もいる。
特に小児に解熱剤が出ている場合、保護者が使用タイミングに困るケースも多い。
小児に使う解熱剤の坐薬で最もメジャーなアンヒバの添付文書には「投与間隔は4~6時間以上」と書いています。
4時間間隔で使うとすると、1日5回は使えます。
添付文書には「1日総量として60mg/kgを限度とする」となっているので、1日5回使うことも可能ですね。
しかし、熱を下げすぎると風邪の治りが遅くなるので、使い過ぎはあまりよくない。
基本的に、熱はウイルス等病原微生物をやっつけるために必要な生体防御反応であり、むやみに下げないほうがよいことを伝える。
また、使うタイミングとしては、夜間熱でうなされて眠れない時や、食事のときなど体を動かしたいときなどがよいと伝える。
アルピニー坐剤は1日1回?
アンヒバ、アルピニーなどのアセトアミノフェン坐剤。
現在、添付文書上の用法用量は、
「通常、乳児、幼児及び小児にはアセトアミノフェンとして、体重1kgあたり1回10~15mgを直腸内に挿入する。投与間隔は4~6時間以上とし、1日総量として60mg/kgを限度とする。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、成人の用量を超えない。」
となっています。
しかし以前は、「通常1日1回」とされていました。
実際は1日2回、3回と使ってましたが。
OTCにもアルピニーA坐剤というアセトアミノフェンの坐薬が売っていますが、こちらの用法は、以前のまま。
次の1回量を1日1回,肛門内に挿入します。
[年齢:1回量]
6才~12才:1~2個
3才~5才:1個
1才~2才:1/2~1個
1才未満:使用しないこと
となっている。
4~6時間あけて使って良いです、と言ってはいけないのかな。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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