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テオドール錠をスロービッドカプセルに変更調剤して良いか?
公開. 更新. 投稿者:製剤/ジェネリック.この記事は約2分45秒で読めます.
6,596 ビュー. カテゴリ:テオフィリンの徐放性製剤
テオフィリンの徐放性製剤には、テオドールのような1日1~2回タイプのものとユニフィルのような1日1回タイプのものがある。
私はユニフィルは徐放性製剤で、テオドールは普通錠だと勘違いしてました。
先発品はまだ覚えやすいネーミングですが、ジェネリックになると、どちらのジェネリックなのか、わかりづらい。
テオフィリン徐放錠100mg「サワイ」はテオドールのジェネリック。
テオフィリン徐放U錠100mg「トーワ」はユニフィルのジェネリック。
「U」という部分で違うことをアピールしているのだろう。
しかし、ユニフィルが「LA」とつけているのだから、テオフィリンLA錠100mg「トーワ」にしたほうが統一性があるような気もする。
ニフェジピンCRやニフェジピンL錠のアルファベットは先発品に準じているし。
テオドールとテオロングとスロービッドとユニフィル
スロービッドカプセルの処方とかたまにくると何に変更調剤してよいのか、プチパニックになります。
まず、テオドールはテオフィリン製剤のザ・先発品とも言える製品です。スロービッドやテオロングは後発品です。
ユニフィルは先発品ですが、テオフィリン製剤の中でも長時間作用型の1日1回製剤なので、他とは一線を画する。
規格にもよりますが、テオロング錠はテオドール錠よりも高いので、診療報酬上の後発品には該当しませんが、ジェネリックはジェネリックなので、患者さえ納得すればテオドールからの変更は可能です。
〇テオドール→テオロング
しかし、スロービッドカプセルはジェネリックですが、テオドール錠と剤形が異なるので、薬価の高くなる剤形変更は不可です。
×テオドール→スロービッド
ついでに言うと、テオドールのほうが安いので、スロービッドやテオロングからテオドールに変更しても良さそうな気がしますが、GEから先発品への変更はもちろん不可です。
×テオロング→テオドール
×スロービッド→テオドール
ユニフィルを朝食後に飲んじゃダメ?
ユニフィルの用法は、
「通常、成人にはテオフィリンとして400mgを1日1回夕食後に経口投与する。なお、年齢・症状により適宜増減する。」
となっています。
夕食後に服用することで、明け方の気管支喘息の発作を予防できるように工夫しているためです。
一応疑義照会します。
どうしても夕食後には飲めない事情があったり、で朝食後に処方するケースもあるかもしれません。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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