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プログラフはアトピーに使えない?
公開. 更新. 投稿者:アトピー性皮膚炎/ステロイド外用薬.この記事は約2分52秒で読めます.
2,107 ビュー. カテゴリ:プログラフとアトピー
プログラフカプセル0.5/1㎎(タクロリムス)の適応は、以下のようになっている。
1.下記の臓器移植における拒絶反応の抑制
腎移植、肝移植、心移植、肺移植、膵移植、小腸移植
2.骨髄移植における拒絶反応及び移植片対宿主病の抑制
3.重症筋無力症
4.関節リウマチ(既存治療で効果不十分な場合に限る)
5.ループス腎炎(ステロイド剤の投与が効果不十分、又は副作用により困難な場合)
6.難治性(ステロイド抵抗性、ステロイド依存性)の活動期潰瘍性大腸炎(中等症~重症に限る)
7.多発性筋炎・皮膚筋炎に合併する間質性肺炎
アトピー性皮膚炎に適応があるものだと思っていました。
なぜ、アトピーに使えると思っていたのか。
プロトピック軟膏のせいだ。
プロトピックもプログラフも同じタクロリムスじゃないか。
プロトピックがアトピーに使えるなら、プログラフもアトピーに使えるハズだと思っていた。
適応外なら処方されたりする。
ちなみに同じ免疫抑制剤のネオーラル(シクロスポリン)の適応症は、
1. 下記の臓器移植における拒絶反応の抑制
腎移植、肝移植、心移植、肺移植、膵移植、小腸移植
2. 骨髄移植における拒絶反応及び移植片対宿主病の抑制
3. ベーチェット病(眼症状のある場合)、及びその他の非感染性ぶどう膜炎(既存治療で効果不十分であり、視力低下のおそれのある活動性の中間部又は後部の非感染性ぶどう膜炎に限る)
4. 尋常性乾癬(皮疹が全身の30%以上に及ぶものあるいは難治性の場合)、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、関節症性乾癬
5. 再生不良性貧血、赤芽球癆
6. ネフローゼ症候群(頻回再発型あるいはステロイドに抵抗性を示す場合)
7. 全身型重症筋無力症(胸腺摘出後の治療において、ステロイド剤の投与が効果不十分、又は副作用により困難な場合)
8. アトピー性皮膚炎(既存治療で十分な効果が得られない患者)
アトピー性皮膚炎に使われる。
プログラフもネオーラルもT細胞の活性を抑制する薬として、同じような薬という認識でありますが、適応症は異なる。
関節リウマチ、ループス腎炎、潰瘍性大腸炎、間質性肺炎などはプログラフ。
乾癬、ネフローゼ症候群、ぶどう膜炎、アトピー、再生不良性貧血、赤芽球癆などはネオーラル。
「どっちも免疫抑制剤なんだから、効かないことはないだろう、医師の裁量権の範疇だ」とスルーしてしまいがちですが、ハイリスク薬として、特別薬剤管理指導加算を算定する場合には、個別指導の対象となるリスクもあるため、これらの免疫抑制剤が処方された際には、必ず病名を確認するよう心掛ける。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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