更新日:2017年11月5日.全記事数:3,190件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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配合剤のデメリットは?


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配合剤のメリット・デメリット

合剤とは、複数の薬効成分を1つの薬の中に配合した医薬品。配合剤ともいわれる。
組み合わされる複数の成分は、効果が似ている場合もあれば異なる場合もある。
複数の成分を組み合わせることにより、ひとつの成分によってできた薬(単剤といわれる)よりも、高い効果が期待できたり、安全性を高めたりすることができる。合剤の剤形には飲み薬や吸入剤、点眼剤などがある。

降圧薬の併用療法は、1種類の降圧薬を増量した場合よりも高い降圧効果を得られることが報告されており、副作用の発現も少ないと考えられている。

■合剤のメリット
・服用する薬の数を減らすことができる
・服用し忘れるというケースが減る、コンプライアンスの向上
・単剤よりも高い効果の薬を作ることが可能である
・薬剤の値段を抑えることができる
・利尿薬の分割・粉砕がなくなり衛生的
・低用量の組み合わせで安全性が高い

■合剤のデメリット
・副作用が発生した際、原因を突き止めづらい
・単剤に比べて効果が弱くなることがある
・患者に薬を提供する際の調節が難しい、それぞれの薬用量が固定化する
・過度の降圧が起こる可能性

合剤にはメリットだけでなく、デメリットも存在することを含めて考える。
まあ、ほとんどの配合剤の販売目的はジェネリック対策だと思いますけどね。

配合剤が増えた理由は?

急増のきっかけは、配合剤の承認要件の緩和。
厚生労働省が2005年3月に、「患者の利便性の向上に明らかに資する」配合剤を承認することを通知で示した。

ソニアスLDとHDの調剤ミスは危険?

レイザーラモンHGとレイザーラモンRGを間違えても問題ありませんが、ソニアスLDとソニアスHDを間違えるととっても危険であるという話。

LDとHDと名付けられた配合剤はいくつかあります。
ロードーズとハイドーズ。

それ以外にも合剤がたくさん出ているので、これを機に整理。

医薬品名  
アイミクス配合錠LD/HDイルベサルタン100mg+アムロジピン5mgイルベサルタン100mg+アムロジピン10mg
イルトラ配合錠LD/HDイルベサルタン100mg+トリクロルメチアジド1mgイルベサルタン200mg+トリクロルメチアジド1mg
エカード配合錠LD/HDカンデサルタン シレキセチル4mg+ヒドロクロロチアジド6.25mgカンデサルタン シレキセチル8mg+ヒドロクロロチアジド6.25mg
ザクラス配合錠LD/HDアジルサルタン20mg+アムロジピン+2.5mgアジルサルタン20mg+アムロジピン5mg
ソニアス配合錠LD/HDピオグリタゾン15mg+グリメピリド1mgピオグリタゾン30mg+グリメピリド3mg
プレミネント配合錠LD/HDロサルタンカリウム50mg+ヒドロクロロチアジド12.5mgロサルタンカリウム100mg+ヒドロクロロチアジド12.5mg
メタクト配合錠LD/HDピオグリタゾン15mg+メトホルミン塩酸塩500mgピオグリタゾン30mg+メトホルミン塩酸塩500mg
ユニシア配合錠LD/HDカンデサルタン シレキセチル8mg+アムロジピン2.5mgカンデサルタン シレキセチル8mg+アムロジピン5mg
リオベル配合錠LD/HDアログリプチン25mg+ピオグリタゾン15mgアログリプチン25mg+ピオグリタゾン30mg
レザルタス配合錠LD/HDオルメサルタン メドキソミル+10mgアゼルニジピン8mgオルメサルタン メドキソミル+20mgアゼルニジピン16mg
コディオ配合錠MD/EXバルサルタン80mg+ヒドロクロロチアジド6.25mgバルサルタン80mg+ヒドロクロロチアジド12.5mg
ミコンビ配合錠AP/BPテルミサルタン40mg+ヒドロクロロチアジド12.5mgテルミサルタン80mg+ヒドロクロロチアジド12.5mg
エックスフォージ配合錠バルサルタン80mg+アムロジピン5mg
ミカムロ配合錠AP/BPテルミサルタン40mg+アムロジピン5mgテルミサルタン80mg+アムロジピン5mg
アテディオ配合錠バルサルタン80mg+シルニジピン10mg
カデュエット配合錠1番/2番アムロジピン2.5mg+アトルバスタチン5mgアムロジピン2.5mg+アトルバスタチン10mg
カデュエット配合錠3番/4番アムロジピン5mg+アトルバスタチン5mgアムロジピン5mg+アトルバスタチン10mg

間違えてもいい調剤ミスなど存在しない。
それは百も承知。

しかし、その危険度を考えたとき、ソニアスLDと間違えてHDを調剤してしまったら、低血糖から昏睡、そのまま帰らぬ人となる可能性もあるのでかなり注意が必要である。
ピオグリタゾンが2倍、グリメピリドが3倍という用量なのだから。

他の薬の場合は、片方の成分だけが、倍量というレベルのものが多い。
レザルタスは両成分とも倍量になる。
でも、降圧剤なら命の危険性という面では低いと思う。

あと、ハイドーズと間違えてロードーズを調剤しても、危険性は低いが、ロードーズと間違えてハイドーズを調剤するのは危険である。

決して間違えても良いということではない。
処方せん上、LとHというたった1文字の違いが、大きな違いを生み出すということを知っておかねばならない。

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