2018年12月11日更新.3,340記事.5,763,436文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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ゲーベンクリームは皮膚を溶かす?

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ゲーベンクリームでデブリードマン

ゲーベンクリームをネットで検索すると悪評が多いようです。

組織を軟化させる作用がある。

でも、
日本褥瘡学会が正しい,というパラダイム

 例えば「ゲーベンクリームを塗布すると壊死組織が融解する」という,医学界に広く流布している言い伝えがある。確かにゲーベンを塗布すると壊死組織が融解するが,だからといって「ゲーベンは壊死組織融解作用を持つ」とは言えないのである。それを言うためには,

•ゲーベンだから壊死組織が融解した。
•ゲーベンでも壊死組織が融解する。
•ゲーベンでなくても壊死組織が融解する。
•ゲーベンを使わなくても壊死組織が融解する。
 これらのどれなのかを検証しなければいけないし,さらに検証できたとしても,なぜゲーベンが壊死組織を融解させるのかということが,化学的,生物学的に証明されなければいけない。それができなければ,「ゲーベンは壊死組織を融解させる」といってはいけないのである。このあたり,日本褥瘡学会のお偉い先生方は全然わかっていないのである。

こんなことも言われてる。

悪評が多いのは、ゲーベンクリームが適したステージに使われていないからなのだろう。

褥瘡の分類

ゲーベンクリームは浅い褥瘡には向かない。

素人的にはウゲェとなってしまう状態でも、浅い褥瘡。

添付文書にも、「軽症熱傷に使用すると,疼痛がみられるので使用しないこと.」と書いてある。

深い褥瘡が改善してきて、浅い褥瘡になってきたらゲーベンは使わないほうがいいということか。
長期継続使用している患者がいたら注意。

ゲーベンクリームは血中濃度測定が必要?

ゲーベンクリームは広範囲の使用による銀中毒症も報告されており、米国の医療用医薬品添付文書では血中スルファジアジン濃度を測定することが記載されています。

銀イオンには殺菌効果がある。

でも、商品の効果として謳う場合には注意を要する。

銀の殺菌作用

以前、小林製薬が販売していた「銀の消臭元」「銀のブルーレット」など、銀による十分な除菌効果が無いにもかかわらず不当な表示を行っていたとして、公正取引委員会が排除命令を出したことがあった。

銀イオンの除菌の原理は、電気的な仕組みを応用したもので、プラス荷電されたイオンである銀イオンが、マイナス荷電された菌に付着して、菌を死滅させることで、除菌作用が発揮されます。

銀イオンに除菌効果があることは間違いありませんが、塩素のほうが確実に殺菌効果があります。

ゲーベンクリームの成分は、スルファジアジン銀です。
銀が入っています。
この銀が殺菌作用を有するらしい。

添付文書にも、

スルファジアジン銀はSulfonamideの誘導体であるが,p-aminobenzoic acidによって競合的阻害を受けず,いわゆるサルファ剤とは異なる作用機序を有する.銀が細胞膜,細胞壁に作用して抗菌作用を発現すると考えられている.

スルファ…っていうから、サルファ剤として抗菌作用を発揮しているものと思っていたけど、銀のほうだったのね。

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