更新日:2017年12月3日.全記事数:3,190件.

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ランマークとプラリアの違いは?


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デノスマブとデノタスチュアブル

デノタスチュアブルというカルシウム+ビタミンD+マグネシウムという薬がある。

処方をみたことのある薬剤師ならご存知でしょうが、ランマークあるいはプラリアというデノスマブ(RANKL阻害剤)を服用中の低カルシウム血症予防に使われる薬剤である。
デノスマブに足して使うからデノタス。

薬局で見る処方せんにはデノタスチュアブルしか処方されていないため、ランマークを使っているのかプラリアを使っているのか、お薬手帳や患者インタビューによって確認しなければならない。

ランマークの適応症と用法は以下の通り。

1. 多発性骨髄腫による骨病変及び固形癌骨転移による骨病変
通常、成人にはデノスマブ(遺伝子組換え)として120mgを4週間に1回、皮下投与する。
2. 骨巨細胞腫
通常、デノスマブ(遺伝子組換え)として120mgを第1日、第8日、第15日、第29日、その後は4週間に1回、皮下投与する。

プラリアの適応症と用法は以下の通り。

1. 骨粗鬆症
通常、成人にはデノスマブ(遺伝子組換え)として60mgを6ヵ月に1回、皮下投与する。
2. 関節リウマチに伴う骨びらんの進行抑制
通常、成人にはデノスマブ(遺伝子組換え)として60mgを6ヵ月に1回、皮下投与する。なお、6ヵ月に1回の投与においても、骨びらんの進行が認められる場合には、3ヵ月に1回、皮下投与することができる。

ランマークのほうがより重い疾患、プラリアは比べると軽い疾患に用いられる印象。

他にランマークとプラリアの添付文書の相違点として、禁忌の項目がある。
ランマークの禁忌は、

1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人

プラリアの禁忌は、

1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2. 低カルシウム血症の患者
3. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人

プラリアを使っていて、低カルシウム血症に陥った場合は、プラリアの使用を中止する必要がある。
ランマークにおいても、「低カルシウム血症が認められた場合には、低カルシウム血症を是正した後に、本剤の投与を開始すること。」と書かれているので、一旦中止する必要はあるだろう。

また、低カルシウム血症を予防するために投与するビタミンDの記載についても違いがみられる。
ランマークの添付文書には以下のように書かれている。

本剤による重篤な低カルシウム血症の発現を軽減するため、血清補正カルシウム値が高値でない限り、毎日少なくともカルシウムとして500mg(骨巨細胞腫の場合は600mg)及び天然型ビタミンDとして400IUの投与を行うこと。

プラリアの添付文書には以下のように書かれている。

本剤投与により低カルシウム血症があらわれることがあるため、血清補正カルシウム値が高値でない限り、毎日カルシウム及びビタミンDの経口補充のもとに本剤を投与すること。

ランマークは「天然型ビタミンD」と書かれているので、デノタスチュアブルの併用が必要だが、プラリアはビタミンDとしか書かれていないため、他の活性型ビタミンD3製剤の併用でも構わない。

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