セロタイプとジェノタイプの違いは？

C型肝炎ウイルスの種類は？

ダクルインザ・スンベプラ療法の勉強会で、チンプンカンプンだったＣ型肝炎ウイルスの種類についてちょっと勉強する。

Ｃ型肝炎ウイルスの種類、型（サブタイプ）には1a,1b,1c,2a,2b,2c,3a,3bなどがある。

日本人の場合、１ｂタイプが70～80%と、そのほとんどを占める。
その他、２aが10～20%、１０％以下が２ｂらしい。

ところで、ＨＣＶはいくつかの型に分けられます。遺伝子の塩基配列の類似性から分けられた遺伝子型をジェノタイプといいます。一方、ＨＣＶの塩基配列の違いから作られる蛋白質も異なり、それに対する抗体の違いから分別する方法がセロタイプです。ジェノタイプ検査は遺伝子検査で保険未収載のため、通常はＨＣＶセロタイプ検査が利用されています。

ＨＣＶセロタイプとジェノタイプの違いは？

遺伝子のジェノ、ってのはわかりやすい。遺伝子配列の違い。
セロってのは血清の意味で、Ｂ型肝炎のセロコンバージョンってのがありますが、そのセロらしい。

ジェノタイプが遺伝子型、セロタイプが血清型。
HCVの塩基配列の違いから作られる蛋白質も異なり、それに対する抗体の違いから分別する方法がセロタイプです。
ジェノタイプ検査は遺伝子検査で高額であり保険未収載のため、通常は安価なHCVセロタイプ検査が利用されています。

数字の部分がセロタイプの違いで、アルファベットの部分がジェノタイプの違い。

C型肝炎ウイルスは遺伝子検査でセロタイプ１型（ジェノタイプの１ａ、１ｂに相当）とセロタイプ２型（ジェノタイプの２ａ、２ｂに相当）の二種類に分類されます。日本では1型が70%で2型が残りの30%です。インターフェロンは1型より2型の方が効きやすいことが知られています医

医療法人鶴陽会　岩尾病院　official　website – C型肝炎を正しく理解するために

セロタイプ１型にはジェノタイプ1a、1b、1cが含まれ、セロタイプ２型は2a、2b、2cのサブタイプが含まれます。
そのためセロタイプのことをグループ、セログループとも呼ぶ。

日本人には１ｂ型が多いけど、インターフェロンは２型に効きやすいと。
ウイルスが少量であればインターフェロン単独でウイルス排除できる。
インターフェロンが効きやすい２型であれば、多量のウイルスの場合でもペグインターフェロン・リバビリン（レベトール）のペグリバ療法でいける。
インターフェロンが効きにくい１型の場合は、多量のウイルスの場合は、ペグインターフェロン・リバビリン・テラプレビル（テラビック）あるいはシメプレビル（ソブリアード）の3剤併用療法じゃないと難しいわけだ。

ジェノタイプ（遺伝子型）の検査と、セロタイプ（血清型）の検査は異なるが、その判定は90％以上が一致します。
セロタイプでは判定不能と判定保留が5～10%存在します。
セロタイプはHCV抗体の中のNS4のうちC14抗体により、グループ別をみる検査です。
判定保留とは、1、2グループともに陽性で判別できないこと。
HCV-RNAが陽性でも、セロタイプでは抗体反応が不十分なため陰性となることがあり、これが判定不能です。C14抗体は日本人の陽性率が高いことから使用されていますが、数%の患者はC14抗体を保有しないことがあるので判定不能となります。