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眼圧はどこまで下げればいい?
公開. 更新. 投稿者:緑内障/白内障.この記事は約2分44秒で読めます.
4,818 ビュー. カテゴリ:目標眼圧の設定方法は様々だが、代表的なのは無治療時の眼圧を数回測定し(これをベースライン眼圧とする)、これから20%下げる方法である。
目標眼圧
眼圧の正常値は10~21mmHgです。
一般に目標眼圧は元の眼圧から20~30%減の眼圧です。
眼圧が正常値の、正常眼圧緑内障でも、20~30%減の眼圧を目標眼圧とします。
眼圧の正常値
眼圧の正常値は人によって異なり、眼圧には5mmHg程度の日内変動もありますが、その正常値は10~21mmHgといわれていて、21mmHg以上の眼圧の場合は緑内障が疑われます。
さらに、眼圧が40mmHg以下の場合は原発開放隅角緑内障が、そして40~65mmHgの場合は原発閉塞隅角緑内障が疑われます。
眼圧はどのくらいまで下げればいいのか
緑内障の治療において、ただ眼圧を正常眼圧(10~21mmHg)の範囲内にコントロールすればよいというわけではありません。
正常眼圧でも視神経障害を生じる人がいる(正常眼圧緑内障)ことからもわかるように、個々において無治療時眼圧(ベースライン眼圧)を把握し、視神経障害の進行を阻止しうる眼圧(目標眼圧)を設定して治療する必要があります。
設定した目標眼圧は絶対的なものではなく、治療の過程で定期的に再評価し必要に応じて修正していくことが重要です。
眼圧
眼圧を下げる目標(目標眼圧)として、無治療時の20~30%減を目指す。
しかし、目標には達していなくでも無治療時眼圧(ベースライン眼圧)より下がり、視機能の低下もなければ、それまでの治療を続けることもある。
眼圧は主に房水の動態(房水産生・房水流出)により変動します。
高眼圧を示す緑内障の多くは、房水流出が低下することにより眼圧が生じています。
【房水産生】
房水は、毛様体で産生されます。
【房水流出】
房水は、後房から瞳孔を通って前房に入り、隅角から二つの経路を介して流出します(流出した房水は静脈に救出されます)。
①線維柱帯ーシュレム管を介した主経路(約90%)
②ぶどう膜強膜を介した副経路(約10%)
眼圧検査
眼圧を測定する機械には、直接眼に接触して測定するものと、眼に空気を吹きつけて測定するものがあります。
定期健診では眼に空気を吹きつける方法がよく行われています。
空気を吹きつけて、角膜のへこみ具合によって眼圧を測定すします。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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