パンデミック・エンデミック・エピデミック

パンデミック

新型コロナウイルス感染症に伴い、「パンデミック」という言葉はよく使われているので聞いたことがあると思います。

パンデミック（pandemic）とは、日本語的には「感染爆発」などと訳されますが、感染症や伝染病が全国的・世界的に大流行し、多くの感染者や患者を発生することをいいます。
語源はギリシャ語のパンデミアで、パンは「全て」、デミアは「人々」を意味します。

このパンデミックという言葉にくわえて、「エピデミック」「エンデミック」という言葉もテレビで耳にするようになりました。

パンデミックが世界的流行であるとすると、エンデミックは地域的流行を指します。
新型コロナウイルスが世界的流行であるパンデミックから、地域的流行であるエンデミックに収束していくという話です。

エピデミックは、エンデミックとの区別が難しいですが、エンデミック＜エピデミック＜パンデミックという流行の規模のようです。
エンデミックは「エピデミックよりも狭い範囲で比較的に緩やかに広がり、予測の範囲内を超えないものを指す。」とされています。予測の範囲を超えるものがエピデミックということです。

インフォデミック

さらに最近では、インフォデミック（Infodemic）という造語もあります。
インフォーメーション（Information）とパンデミック（Pandemic）を組み合わせた造語です。

正確な情報と不正確な情報の両方が急速かつ広範囲に広がることを指します。

事実、噂、恐れが混ざり合い、分散するにつれて、問題に関する重要な情報を学ぶことが難しくなります。

新型コロナウイルス感染症では、ウイルス自体のパンデミックも怖いですが、SNS等により情報がすぐに飛び交う現代では、色んな人々の思惑も混ざり合い、不確実な情報がインフォデミックとして拡散されます。