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リカルデントガムは牛乳アレルギーに禁忌?
公開. 更新. 投稿者:花粉症/アレルギー.この記事は約1分11秒で読めます.
3,225 ビュー. カテゴリ:リカルデント
牛乳アレルギーに禁忌というと、タンニン酸アルブミンを思い浮かべるが、リカルデントガムも牛乳由来の成分を含んでおり、牛乳アレルギー患者に使ってはいけないという。
CPP-ACP(リカルデント)は、牛乳由来タンパク質の分解物であるカゼインホスホペプチド(CPP)と、非結晶性リン酸カルシウム(ACP)の複合体である。
CPP-ACPは口腔ケア用塗布薬のジーシーMIペーストや特定保健用食品のリカルデントガムに使用されており、カルシウムとリンを過飽和状態(高濃度)で口腔内に供給し、歯のエナメル質からリン酸カルシウムが溶け出ること(脱灰)を抑制するため、エナメル質へのリン酸カルシウムの補充(再石灰化)を促進する。
カゼインホスホペプチドに対するアレルギー反応が懸念されるため、牛乳や乳製品に対してアレルギーを持つ患者は使用すべきではない。
リカルデントガムは市販されているため、患者への注意喚起が必要である。
牛乳アレルギー
牛乳アレルギー患者では乳タンパク質のカゼインを添加物として含有する製剤に注意が必要である。
主としてタンニン酸アルブミン製剤や乳酸菌製剤が挙げられる。
経腸栄養剤や一部の制酸・緩下剤、高血圧狭心症治療剤にもカゼインが配合され、これらの医療用医薬品は牛乳アレルギー患者には投与禁忌である。
タンニン酸アルブミンや乳酸菌製剤は急性胃腸炎の腸管の透過性が亢進している状況下で使用されるため重篤なアナフィラキシーも起こり得る。
そのほか、感受性の高い患者では薬剤の賦形剤として使用されている乳糖や口腔ケアを目的に使用されるCPP-ACP(リカルデント)にも留意する必要がある。
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