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ミルラクトをミルクに混ぜちゃダメ?
公開. 更新. 投稿者:妊娠/授乳.この記事は約1分27秒で読めます.
7,062 ビュー. カテゴリ:乳糖不耐症とミルク
ミルラクトという乳糖不耐症の薬がある。
ガランターゼという薬もある。
乳糖不耐症というのは乳糖(ラクトース)を分解する酵素(ラクターゼ)の働きに問題があるため、乳糖をうまく分解できずに下痢などの症状を引き起こす病気だ。
ミルラクトもガランターゼもβガラクトシダーゼという成分の薬。
β‐ガラクトシドを加水分解してガラクトースを生成するのがβガラクトシダーゼ。
ラクトースをガラクトースとグルコースに分解するのがラクターゼ。
βガラクトシダーゼ=ラクターゼと思って差し支えない。
ミルラクトの「用法及び用量に関連する使用上の注意」に、
「本剤は50℃以上では酵素力価が低下するため、溶解温度に注意すること。」
との記載があった。
恐らく、ミルラクトやガランターゼを飲ませる時には、ミルクに混ぜて飲ませるのだろう。
しかし、ミルクを調乳する温度は殺菌するために、70℃以上のお湯に溶かしている。
つまり、哺乳瓶に粉ミルクを入れて、その中にミルラクトを入れて、そこにダイレクトに70℃のお湯を注ぎ込めば、力価が低下してしまうというわけだ。
調乳するときにミルラクトを混ぜてはいけません。
混ぜるのは調乳した後、飲める温度に冷ましてから。
しかしこの溶解温度に関する注意書きは、ガランターゼには見られない。
同じβガラクトシダーゼでも、ペニシリウム由来かアスペルギルス由来かで変わってくるのかどうかは不明。
ミルラクトとガランターゼの違い
ミルラクトもガランターゼも、成分はβ-ガラクトシダーゼである。
一般名処方では、ミルラクトはβ-ガラクトシダーゼ(ペニシリウム)、ガランターゼは、β-ガラクトシダーゼ(アスペルギルス)と記載されてくるので調剤過誤に注意が必要である。変更調剤は不可である。
どのような違いがあるのかはわからないが、ミルラクトの薬価は2023年現在56.6円/gで、ガランターゼが30.7円/gとなっており、ガランターゼのほうが安くなっている。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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