記事
フォリアミンとロイコボリンの違いは?
公開. 更新. 投稿者:免疫/リウマチ.この記事は約1分3秒で読めます.
3,299 ビュー. カテゴリ:葉酸とメトトレキサートの併用
フォリアミンは葉酸。
ロイコボリンはホリナートカルシウム。
活性型葉酸の前駆体らしい。
どちらがよいのか。
リウマトレックスの副作用予防目的でフォリアミンは良く見かけますが、ロイコボリンは見たこと無い。
なぜか。
フォリアミンの薬価9.60円。
ロイコボリンの薬価876.7円。
100倍近い差がある。
本来であれば、ロイコボリンのほうが適応として「葉酸代謝拮抗剤の毒性軽減」となっているので、リウマトレックスに併用すべき葉酸製剤はロイコボリンなのだろう。
でも、フォリアミンが適応外使用されるのはこの薬価差にある。
フォリアミンよりロイコボリンのほうが良い場合
葉酸投与がMTXの治療効果を減弱させ、関節リウマチの疾患活動性を増悪させる可能性が指摘されている。
葉酸を併用(1~2mg/日、2.5~5mg/週)することにより、MTXの治療効果が一部減弱すると考えられている。
MTXの治療中に重篤な血液障害を認めたり、MTXの過剰投与が判明したりした場合は、生命予後に関わる。
その際は、ジヒドロ葉酸還元酵素(DHFR)を介さず活性型葉酸となるため迅速な作用が期待できるホリナートカルシウムが用いられる。
通常は、10mgを6時間間隔で1日4回経口投与、または6~12mgを6時間間隔で1日4回筋肉内注射する。
参考書籍:日経DI2013.4
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。