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アセトアミノフェンは弱い薬?
公開. 更新. 投稿者:痛み/鎮痛薬.この記事は約2分51秒で読めます.
4,281 ビュー. カテゴリ:アセトアミノフェンの用量
アセトアミノフェンは2011年1月、日本での用法用量等について大きな見直しがなされました。
1回の最大投与量が1000mg、1日の最大投与量が4000mgにまで拡大されました。
これまでは投与量が少なかったため、アセトアミノフェンは解熱薬としては優秀な薬であるが、鎮痛薬としてはあまり効かない薬と見なされがちでした。
しかし、これは本邦における以前の用法用量に問題があったからです。
欧米諸国などでは鎮痛薬として以前より高用量で用いられ、鎮痛薬としての有効性が立証されてきました。
隣国の韓国においても以前より欧米諸国と同様の用量用法で使用されてきましたが、何ら問題となることはありませんでした。
このことは、白人だけでなく東洋人に対しても安全に使用できるということを示しています。
海外の治療指針を見ますと、アセトアミノフェンはその多くで第一選択薬とされ、1日最大投与量も4000mgが推奨されています。
日本ではアセトアミノフェンが鎮痛薬として広く定着しているわけではありません。
アセトアミノフェンに問題があったわけではなく、これまでの「少なすぎる用量設定」に問題があったにほかなりません。
カロナール1日4000mg
日薬ニュースの号外で、カロナールの1日最大投与量が1500mgから4000mgまで拡大されたというニュースが入ってきました。
他のアセトアミノフェン製剤の添付文書も変わってるみたいですね。
「通常,成人にはアセトアミノフェンとして,1回300~1000mgを経口投与し,投与間隔は4~6時間以上とする。なお,年齢,症状により適宜増減するが,1日総量として4000mgを限度とする。また,空腹時の投与は避けさせることが望ましい。」
適応は、
「頭痛、耳痛、症候性神経痛、腰痛症、筋肉痛、打撲痛、捻挫痛、月経痛、分娩後痛、がんによる疼痛、歯痛、歯科治療後の疼痛、変形性関節症」
です。
解熱目的では、1日1500mgが限度です。
1日4000mgなんて患者は、癌ですね。
でも、頭痛とかでも適応あるから、カロナール1日12錠分3みたいな処方でも、疑義照会して処方医から出せって言われれば問題無いってことで良いのかな。
カロナール錠500mgの承認申請を出してるみたいです。
あと警告に、
「本剤により重篤な肝障害が発現するおそれがあることに注意し,1日総量1500mgを超す高用量で長期投与する場合には,定期的に肝機能等を確認するなど慎重に投与すること。」
と追記されたので、肝機能には要注意。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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2 件のコメント
小児の用法用量は確か?10~15mg/kg
成人に換算すれば60kgで2.400mg~3.600mg
これって小児は2007年から普通なんじゃないですか?
しかも今までは成人が一日総量1.500mg????
小児の用量は「1日総量として60mg/kgを限度とする。」となっていて、成人の用量は「1日最大1500mgを限度とする。」となっていました。
1500÷60=25なので、25キロ以上の小児で、成人の用量を突破します。
矛盾がありましたね。
でも実際は屯服での処方が普通で、屯服だと通常1日2回までですが、30mg/kgで計算する医師はいないでしょう。10mg/kgが普通。
これだと60kgの小児が来たとしても、600mg/回の処方なので、限度量をオーバーすることはありません。
1日3回毎食後で処方する医師もいますが、その場合だと1800mgいってしまうので、限度量オーバーしちゃいますね。
今までもそういう処方はあっただろうと思います。カロナール錠300mg1日6錠分3みたいな。
安い薬だから査定されることはあまり無さそうですが。
1500mgが限度は少ないですね。