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エビリファイを水道水に混ぜちゃダメ?
公開. 更新. 投稿者:統合失調症.この記事は約5分9秒で読めます.
6,537 ビュー. カテゴリ:エビリファイを水道水で飲んではダメ?
エビリファイ内用液0.1%は、水なしで服用できるが、甘味や酸味が気になる場合はコップ1杯(約150mL)の湯やジュースなどに希釈して服用してもよいとされている。
ただし同薬の添付文書には、混合してはならない飲料物について細かな記載があり、その解釈をめぐって臨床現場に混乱が生じることも少なくない。
同薬の添付文書には、希釈して使用しないよう指導すべき飲料物として、①紅茶、烏龍茶、緑茶、玄米茶などの茶葉由来飲料および味噌汁(混合すると混濁・沈殿を生じ、含量が低下するため)、②煮沸していない水道水(塩素の影響により混合すると含量が低下するため)-の2つが挙げられている。
加えて、「一部のミネラルウォーター(硬度の高いものなど)は、混合すると混濁を生じ、含量が低下することがあるので、濁りが生じた場合は服用しないよう指導する」と記されている。
製造販売元である大塚製薬が11年12月に作成した配合変化一覧表によれば、実際、紅茶や烏龍茶などとエビリファイ内用液を混合すると、混合直後のアリピプラゾールの含量は著しく低下する。
一方、エビリファイ内用液と水道水を混合した場合、1:49の比率では混合直後のアリピプラゾール含量が92.3%まで低下するものの、1:19では97.2%、1:9では98.7%と、含量の低下はわずかである。
紅茶(配合比1:8.3) 含量3.5%/濁
ウーロン茶(配合比1:8.3) 含量16.9%/濁
味噌汁(配合比1:8.3) 含量31.5%
ミネラルウォーター硬度304mg/L(配合比1:49) 含量39.5%(10分後)/白濁
水道水(配合比1:1) 含量98.3%
水道水(配合比1:9) 含量98.7%
水道水(配合比1:19) 含量97.2%
水道水(配合比1:49) 含量92.3%
湯冷まし(配合比1:19) 含量100.5%
湯冷まし(配合比1:49) 含量101.1%
エビリファイ内用液12mLの場合、コップ半分程度(約100mL)の水道水であれば、煮沸せずに希釈して服用しても差し支えないと考えられる。
ただし、水道水による希釈では、含量が低下しても沈殿を生じたり変色したりせず、外見上は無色透明のまま変化がないため注意が必要である。
コップ2杯以上の大量の水で希釈して服用する場合は、配合変化が生じない煮沸した水道水(湯冷まし)を用いるよう、指導すべきである。
エビリファイ内用液
水に混ぜてもいいけどジュースに混ぜてはいけません、という薬ならわかりますが、ジュースに混ぜてもいいけど水に混ぜてはいけませんという薬があることを知りませんでした。
「エビリファイ内用液」という統合失調症の薬。
水なしでも服用できますが、白湯、湯冷まし又はジュース等に混ぜることもできます。
ただ、煮沸していない水道水、茶葉由来飲料(紅茶、ウーロン茶、緑茶、玄米茶等)及び味噌汁、一部のミネラルウォーター(硬度の高いものなど)には混ぜて飲ませてはいけないようです。
煮沸していない水道水に混ぜてはいけないという理由は、塩素の影響により混合すると含量が低下するかららしいです。
水道水の塩素が影響する薬って初めて聞きました。
リスパダール内用液をコーラに混ぜちゃダメ?
リスパダール内用液1mg/mLの添付文書には、紅茶、烏龍茶、日本茶などの茶葉由来飲料およびコーラへの希釈を避けるよう記されているが、水道水については言及されていない。
これは、同薬がエビリファイ内用液に比べ、水道水との混合による含量の低下率が小さいためであると考えられる。
リスパダール内用液1mg/mLは食事の影響は受けないが、「茶葉抽出飲料(紅茶、ウーロン茶、日本茶など)およびコーラ」との併用で、含量が低下することが知られている。例えば、「午後の紅茶」(ストレートティー)との混合直後で、混濁とともに含量が21%に低下、「紅茶」(ティーパック、70~80度に加温)では55%に低下、「烏龍茶」で23%に低下、「おーいお茶」(緑茶、ペットボトル)で87%に低下した。茶葉抽出飲料の中では、日本茶の混合直後におけるリスペリドンの含量低下は他の茶葉抽出飲料に比べて軽度であるが、御茶漬けに入れるのは避ける必要がある。ただし、本剤を通常の茶類で服用した場合、どの程度の配合変化の問題が発生するか不明である。また、含量低下のメカニズム、治療効果への影響、有害作用発生の可能性などについては全く不明である。
エビリファイ内用液を水で薄めて飲んじゃダメ?
エビリファイの飲み方について、添付文書に以下のような注意書きが記載されている。
・ 本剤を直接服用するか、もしくは1回の服用量を白湯、湯冷まし又はジュース等に混ぜて、コップ一杯(約150mL)くらいに希釈して使用すること。なお、希釈後はなるべく速やかに使用するよう指導すること。
・ 煮沸していない水道水は、塩素の影響により混合すると含量が低下するので、希釈して使用しないよう指導すること。
・ 茶葉由来飲料(紅茶、ウーロン茶、緑茶、玄米茶等)及び味噌汁は、混合すると混濁・沈殿を生じ、含量が低下するので、希釈して使用しないよう指導すること。
・ 一部のミネラルウォーター(硬度の高いものなど)は、混合すると混濁を生じ、含量が低下することがあるので、濁りが生じた場合は服用しないよう指導すること。
・ 分包品(1mL、3mL、6mL、12mL)は、1回使い切りである。開封後は全量を速やかに服用させること。
3. 配合変化:
●煮沸していない水道水は、塩素の影響により混合すると含量が低下するので混合しないこと。
●下記との混合により、混濁、沈殿や含量低下を認めたことから、混合は避けること。
1)
催眠鎮静薬のフェノバールエリキシル(フェノバルビタール)、トリクロリールシロップ(トリクロホスナトリウム)、抗精神病薬のニューレプチル内服液(プロペリシアジン)、抗てんかん薬のザロンチンシロップ(エトスクシミド)、デパケンシロップ(バルプロ酸ナトリウム)及び抗アレルギー性精神安定薬のアタラックス-Pシロップ(ヒドロキシジン)
2)
茶葉由来飲料(紅茶、ウーロン茶、緑茶、玄米茶等)及び味噌汁
●一部のミネラルウォーター(硬度の高いものなど)は、混合すると混濁を生じ、含量が低下することがあるので、濁りが生じた場合は服用しないこと。
基本的にそのまま飲んでもらうのが無難である。
白湯や湯冷ましなどを毎回用意するほどマメな人は少ないだろう。水道水やミネラルウォーターがダメなら、水はダメと伝えたほうが良いだろう。
ジェネリックのアリピプラゾール内用液「タカタ」、アリピプラゾール内用液「明治」などは、
「本剤は希釈せず直接服用すること。」
「煮沸の有無にかかわらず水道水は、混合すると含量が低下するので、希釈して使用しないよう指導すること。」
と添付文書に記載されれおり、もとから安全策が取られている。
ジェネリックにはまだ(2018年12月現在)統合失調症の適応しかないので、あまり問題にならないのかも知れないが、エビリファイ内用液には「小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性」という適応症もあるので、味の問題も出てきてやむをえずジュースに混ぜるという工夫も必要になってくるかも。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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1 件のコメント
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