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間質性肺炎の原因は薬?
公開. 更新. 投稿者:副作用/薬害.この記事は約4分51秒で読めます.
5,504 ビュー. カテゴリ:間質性肺炎の原因は?
間質性肺炎の原因は何?
間質性肺炎の原因は、薬、石綿、カビ、感染、放射線、膠原病など様々な原因がある。
間質性肺炎の原因は 100%薬剤です。
間質性肺炎について-漢方科 松本医院
ここまで言うのは言い過ぎな気もしますが、原因として薬によるものが多いのは事実です。
間質性肺炎の原因薬剤
間質性肺炎の原因薬剤は数多くある。
ブレオマイシン、ゲフィチニブなどの抗癌剤、漢方薬の小柴胡湯、インターフェロン、抗生物質などや胆道疾患改善薬(ウルデストン錠)によるものがよく知られている。
間質性肺炎 – Wikipedia
添付文書の「警告」で間質性肺炎が挙げられているものを拾うと、
小柴胡湯:本剤の投与により、間質性肺炎が起こり、早期に適切な処置を行わない場合、死亡等の重篤な転帰に至ることがあるので、患者の状態を十分観察し、発熱、咳嗽、呼吸困難、肺音の異常(捻髪音)、胸部X線異常等があらわれた場合には、ただちに本剤の投与を中止すること。
アンカロン:他の抗不整脈薬が無効か、又は副作用により使用できない致死的不整脈患者にのみ使用すること。[本剤による副作用発現頻度は高く、致死的な副作用(間質性肺炎、肺胞炎、肺線維症、肝障害、甲状腺機能亢進症、甲状腺炎)が発現することも報告されているため。
アラバ:間質性肺炎、肺線維症等の肺障害、日和見感染による肺炎の合併又は既往歴のある患者で間質性肺炎が急速に増悪して致死的な経過をたどる症例が報告されている。このため、本剤による治療を開始するにあたり、間質性肺炎、肺線維症等の肺障害、日和見感染による肺炎の合併又は既往の有無を胸部X線検査等で確認し、投与の可否を慎重に判断すること。
イレッサ:本剤の投与により急性肺障害、間質性肺炎があらわれることがあるので、胸部X線検査等を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、急性肺障害や間質性肺炎が本剤の投与初期に発生し、致死的な転帰をたどる例が多いため、少なくとも投与開始後4週間は入院またはそれに準ずる管理の下で、間質性肺炎等の重篤な副作用発現に関する観察を十分に行うこと。
タイケルブ:間質性肺炎、肺臓炎等の間質性肺疾患があらわれ、死亡に至った例も報告されているので、初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等)の確認及び胸部X線検査の実施等、観察を十分に行うこと。異常が認められた場合には、投与を中止する等の適切な処置を行うこと。
ブレオS軟膏:本剤の投与により間質性肺炎・肺線維症等の重篤な肺症状を呈することがあり、ときに致命的な経過をたどることがあるので、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投与し、投与中及び投与終了後の一定期間(およそ2ヵ月位)は患者を医師の監督下におくこと。
プログラフ:本剤の投与において、重篤な副作用(腎不全、心不全、感染症、全身痙攣、意識障害、脳梗塞、血栓性微小血管障害、汎血球減少症等)により、致死的な経過をたどることがあるので、緊急時に十分に措置できる医療施設及び本剤についての十分な知識と経験を有する医師が使用すること。
リウマトレックス:間質性肺炎、肺線維症等の肺障害が発現し、致命的な経過をたどることがあるので、原則として、呼吸器に精通した医師と連携して使用すること。
処方頻度から言えば、リウマトレックスのリスクが高いと思われる。
間質性肺炎は初期は自覚症状に乏しく、無症状のことも多い。
ある程度進行すれば見つけやすくなるが、その時点で発見されるよりも、上記薬剤を服用している患者においては、定期的な肺機能検査を行うことが重要。
間質性肺炎と漢方薬
漢方薬による間質性肺炎の原因として、構成生薬中の黄ごんが原因であるのではといわれている。
しかし、黄ごんの含まれる黄連解毒湯は報告されてはいるが、黄連解毒湯に四物湯が合方された温清飲では報告されていない。
また、黄ごんを含む27製剤のうち10製剤については報告されていない。
さらに、報告された麦門冬湯、防已黄耆湯、補中益気湯、小青竜湯には黄ごんはふくまれていない。
間質性肺炎は治るか?
間質性肺炎とは、肺胞の壁や周辺に炎症が起こる疾患で、血液の中に酸素が取り込めず、動脈血液中の酸素が減少した状態(低酸素血症)となり呼吸が苦しくなります。
症状が一時的に治る場合もありますが、進行すると肺繊維症(肺が繊維化して硬くなる状態)になることもあります。
間質性肺炎の原因は複数ありますが、その一つに医薬品が挙げられます。
代表的な医薬品に、抗がん剤、抗リウマチ薬、インターフェロン製剤、漢方薬、解熱鎮痛薬、抗不整脈薬などがあります。
また、放射線照射後の障害である可能性にも考慮が必要です。
主な症状は、「息切れ(呼吸困難)」、「空咳(痰のない咳)」、「発熱」の3つで、進行すると歩くだけでも息切れを感じるようになります。
薬剤により間質性肺炎を起こす頻度はまれですが、前出の薬剤で治療中の患者さんがこのような症状を訴えたら、間質性肺炎を疑って、検査を促すと良いでしょう。
その際、よりスムーズな治療が受けられるよう、医薬品の種類、服用期間だけでなく、息切れ・呼吸困難の程度などの情報も医師に伝えることが大切であることを患者さんに説明しましょう。
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