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ヒドロクロロチアジドで皮膚がんになる?
公開. 投稿者:高血圧.この記事は約1分13秒で読めます.
1,427 ビュー. カテゴリ:ヒドロクロロチアジドと皮膚がん
エカードなどヒドロクロロチアジド含有製剤の添付文書に、以下のような文章が追記されていた。
海外で実施された疫学研究において、ヒドロクロロチアジドを投与された患者で、基底細胞癌及び有棘細胞癌のリスクが増加することが報告されている
皮膚がんの種類として、基底細胞がん、有棘細胞がん、悪性黒色腫(メラノーマ)、乳房外パジェット病、血管肉腫などがある。
そのうちの基底細胞がん、有棘細胞がんのリスクがヒドロクロロチアジドによって高まるという。
利尿剤と皮膚がんの関係があまりピンと来なかったが、チアジド系利尿薬による光線過敏症の副作用を考えると、あり得る気がしてきた。
紫外線、光線は皮膚がんに影響するので、光線に感受性が高まれば、皮膚がんになりやすくなるのだろう。
チアジド系利尿薬による光線過敏症
かつて問題となっていた、チアジド系の降圧利尿薬による光線過敏型薬疹は、その使用頻度の低下により、あまり経験しなくなりましたが、近年、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)に少量のヒドロクロロチアジドを配合した合剤が相次いで発売されたことから、再び報告されるようになってきました。
配合されているのは通常用量の1/2~1/4ですので発症頻度は低いようですが、近年ではあまり経験することもなく、問題とされてこなかったために若い医師にはその認識がなく、「少しひどい日焼け」として、正しく診断されていない症例もあるのではないかと危惧されています。
そのまま放置されると、露光部に色素沈着と色素脱失が混じて白黒まだらとなる光線性白斑黒皮症を続発する可能性がありますので、注意が必要です。
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