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NSAIDsとPPIが処方されてたら疑義照会?
公開. 更新. 投稿者:調剤/調剤過誤.この記事は約1分22秒で読めます.
5,643 ビュー. カテゴリ:疾患併用禁忌
ロキソニンやセレコックスなどのNSAIDsには、禁忌の記載がいくつかありますが、その中で、
消化性潰瘍のある患者[プロスタグランジン生合成抑制により、胃の血流量が減少し消化性潰瘍が悪化することがある。]
有名なNSAIDsは消化性潰瘍に禁忌、というものがあります。
そのため、「個別指導において保険薬局に改善を求めた主な指摘事項」の中にも、「消化性潰瘍が疑われる患者に対するNSAIDsの処方」というのがあり、それを受けてわが薬局チェーンでは、PPIとNSAIDsの併用については疑義照会が求められている。
なので疑義照会する。
「タケプロンとロキソニンが処方されていますが、消化性潰瘍ではありませんか?」
医師からすれば「は?」である。
いや、自分でも何を疑義照会しているのかわからない。
せめて消化器科の医師ならわかるかも知れないが、整形外科医にそんなことを聞いたとて「患者に聞け」である。
PPIが処方されているからといって消化性潰瘍であるわけではないし、胃潰瘍真っただ中の患者にNSAIDsが処方されることは無いだろう。
この「効能効果」と「禁忌」に対する疑義照会の理屈からいえば、ロキソニンと柴胡桂枝湯が処方されていても疑義照会が必要になる。
厚生局は薬局に対して強く「疑義照会をしろ」と求め、薬局経営陣としては返戻・査定されないような対策を取る、つまり厚生局の言いなりになるだけだが、現場としては、患者に聴取して疑義が無いと判断すれば、その旨を薬歴に記載して説明できれば問題ないと個人的には思う。
閉塞隅角緑内障に対する抗コリン薬の処方も同様な対応でOKだと思う。
そもそもの根本的な問題は、NSAIDsによる消化性潰瘍の悪化なのであって、それを防ぐために薬剤師ができることは、患者への注意喚起であって、医師へ処方停止を求めることではないだろう。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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1 件のコメント
実際に経験は無く、見聞きしただけの感想だが、個別指導における「上から目線」で言っているが、現場の実情に沿っていない「戯言」には、いい加減にしろよ!と言いたくなる。お前が自己満足したいがための仕事なんじゃないか? お前の言うことにエビデンスあんのか?と言いたいぐらいの腹立たしさである。こっちが、お前らの仕事を査定してやろうか? この野郎!と思う次第である。