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トプシムクリームとトプシムEクリームの違いは?
公開. 更新. 投稿者:皮膚外用薬/皮膚病.この記事は約2分38秒で読めます.
9,832 ビュー. カテゴリ:トプシムクリームとトプシムEクリーム
トプシムEクリームのEって何?
わかりにくい基剤シリーズ第1弾、トプシムクリームとトプシムEクリーム。
トプシムには、トプシム軟膏、トプシムクリーム、トプシムEクリーム、トプシムローション、トプシムスプレーというラインナップがあります。
この中でわかりにくいのが、クリームとEクリームの違い。
実際トプシムクリームもEクリームも処方を扱ったことがないので、なおわかりづらい。
トプシムクリームの添付文書の性状には、
「FAPG基剤を使用した白色のクリームで、わずかに特異なにおいがある。」との記載。
トプシムEクリームの添付文書の性状には、
「水中油型の乳剤性基剤を使用した白色のクリームで、わずかに特異なにおいがある。」
FAPG基剤?初めて聞きました。
Fatty alcoholとPropylene glycolを主体とする基剤とのこと。
トプシムEクリームの「E」の意味は、Eの意味は、エモリエント(Emollient)。「エモリエント」とは、皮膚からの水分蒸散を抑えてうるおいを保ち、皮膚を柔らかくすることをいいます。
ヒドロゲルとリオゲル
軟膏基剤を大きく分けると、油脂性、乳剤性、水溶性、懸濁性の4種類に分けられる。
油脂性が軟膏で、乳剤性がクリームという感じでわかりやすいが、水溶性と懸濁性がよくわからない。
褥瘡に使われる薬としては、
油脂性:アズノール軟膏、プロスタンディン軟膏
乳剤性:オルセノン軟膏、ゲーベンクリーム、リフラップ軟膏、ソルコセリル軟膏
水溶性:アクトシン軟膏、カデックス軟膏、ブロメライン軟膏、ユーパスタコーワ軟膏
褥瘡には、水分を吸収する水溶性基剤(マクロゴール軟膏)の軟膏が多い。
懸濁性基剤のものは見当たらなかった。
懸濁性基剤は、水を溶媒として保有するヒドロゲル基剤(無脂肪性軟膏、ゲルベースなど)と、水以外の液体を溶媒として保有するリオゲル基剤(FAPG基剤など)に大別される。
トプシムEクリームのほうが、乳剤性基剤のクリームで普段イメージするクリームに近く、トプシムクリームのほうがリオゲル基剤でゲルに近い?ってことなのかな。そこまで考えて使い分けている皮膚科医はいるのだろうか。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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