2024年11月4日更新.2,470記事.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたいなと。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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小児に禁忌の薬一覧

小児に禁忌の薬一覧

子供用の薬というのは少ない。
そのため、大人用の薬を小児に処方するということも、まま見られる。

しかし、薬によっては、小児に処方してはいけない、小児に禁忌という薬もあるので注意する。

医薬品名禁忌
PL配合顆粒2歳未満の乳幼児
アイファガン点眼液0.1%低出生体重児、新生児、乳児又は2歳未満の幼児
アザルフィジンEN錠新生児、低出生体重児
アベロックス錠400mg小児等
アボルブカプセル0.5mg小児等
オーラノフィン錠3mg「サワイ」小児
オピセゾールコデイン液12歳未満の小児
カソデックス錠小児[本薬の薬理作用に基づき、男子小児の生殖器官の正常発育に影響を及ぼす恐れがある。また、本薬の毒性試験(ラット)において、雌性ラットで子宮の腫瘍性変化が認められている。]
カフコデN配合錠12歳未満の小児
クラビット小児等
クロフェドリンS12歳未満の小児
クロロマイセチン錠低出生体重児、新生児[クロラムフェニコール過量投与によりGray syndromeが発症し、その予後が重篤である。]
グレースビット小児等
ゲーベンクリーム新生児〔高ビリルビン血症を起こすおそれがある.〕、低出生体重児〔高ビリルビン血症を起こすおそれがある.〕
コールタイジン点鼻液2歳未満の乳・小児
サノレックス錠0.5mg小児
サラゾピリン坐剤500mg新生児、低出生体重児
サラゾピリン錠500mg新生児、低出生体重児
ザガーロカプセル小児等
シプロキサン錠小児等
ジェニナック錠200mg小児等
スオード錠100小児等
セキコデ配合シロップ12歳未満の小児
タリビッド錠100mg小児等
ダイアップ坐剤低出生体重児・新生児[安全性は確立していない。]
ダイドロネル錠200小児
ドメナン錠小児等
トラマールOD錠12歳未満の小児
トラムセット12歳未満の小児
ドルコール錠250mg小児
ニチコデ配合散12歳未満の小児
ネオマレルミンTR錠6mg低出生体重児・新生児
バイアスピリン錠100mg低出生体重児,新生児又は乳児
バクタ低出生体重児,新生児
バレオン小児
ヒベルナ2歳未満の乳幼児
ピレチア2歳未満の乳幼児
フォルテオ皮下注キット600μg小児等及び若年者で骨端線が閉じていない患者
フスコデフスコデ配合
プラケニル錠200mg6歳未満の幼児[4-アミノキノリン化合物の毒性作用に感受性が高い。
プリジスタ低出生体重児、新生児、乳児、3歳未満の幼児
プレジコビックス配合錠低出生体重児、新生児、乳児、3歳未満の幼児
プロトピック軟膏0.1%小児等
プロトピック軟膏0.03%小児用低出生体重児、新生児、乳児又は2歳未満の幼児〔使用経験がなく、安全性は確立していない。〕
ヘルミチンS坐剤乳幼児
ベガ錠小児等
ベゲタミン2歳未満の乳幼児
ペガシス皮下注低出生体重児、新生児、乳児、3歳未満の幼児
ペリアクチン新生児・低出生体重児
ポララミン低出生体重児・新生児
メタルカプターゼカプセル成長期の小児で結合組織の代謝障害のある患者[結合組織異常を起こすおそれがある。]
メファキン「ヒサミツ」錠275低出生体重児、新生児、乳児
ロペミン低出生体重児、新生児及び6カ月未満の乳児[外国で、過量投与により、呼吸抑制、全身性痙攣、昏睡等の重篤な副作用の報告がある。]
ワントラム12歳未満の小児
小児用バクシダール錠50mg乳児等
幼児用PL配合顆粒2歳未満の乳幼児

小児全般でダメなもの、新生児でダメなもの、2歳未満でダメなものといろいろあります。

小児等の年齢区分として、
①新生児:出生後4週未満
②乳児:生後4週以上1歳未満
③幼児:1歳以上7歳未満
④小児:7歳以上15歳未満
という目安があります。

うちの薬局のように、小児の処方箋を受け付けるのが稀な薬局だと、小児に対するニューキノロンとか見過ごしてしまいそう。
その都度確認しましょう。

コデインは12歳未満に禁忌?

コデイン類含有製剤と、トラマドール塩酸塩を含む医薬品が、呼吸抑制のリスクのため、2019年7月に添付文書が改訂され、「12歳未満の小児」などが禁忌となりました。

ここで、リン酸コデインの添付文書の禁忌の項目をみてみると、

・12歳未満の小児
・扁桃摘除術後又はアデノイド切除術後の鎮痛目的で使用する18歳未満の患者[重篤な呼吸抑制のリスクが増加するおそれがある。]

と併記されています。

12歳未満は絶対ダメ。扁桃摘除術後又はアデノイド切除術後の鎮痛目的だと、もっと広がって18歳未満でダメ。

コデイン類(コデインリン酸塩、ジヒドロコデインリン酸塩)は薬物代謝酵素チトクロームP450(CYP)2D6により、モルヒネやジヒドロモルヒネに代謝され、鎮咳などの薬効を示す。しかし遺伝的にCYP2D6活性が過剰な人(Ultra rapid metabolizer:UM)などでは、モルヒネなどの血中濃度が上昇し、呼吸抑制などが生じやすくなる。授乳中のコデイン類摂取による乳児のモルヒネ中毒も報告されており、小児の服薬についても注意が必要とされ、12歳未満の小児に対するコデイン類投与は禁忌となっている。

薬剤師

勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。

先生

そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。

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yakuzaic
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