飲んでいると献血出来ない薬は？

献血できない薬？

献血するとき、薬を飲んでいるかどうかは必ず確認されます。

薬を飲んでいたら血中にも薬は入るので、全て献血できないと思っている人もいますが、抗がん剤やホルモン剤など強い薬で無ければ献血は可能です。

血液中の薬物は、保存中に一部分解し、受血者の体内で希釈されるため、有効血中濃度に達しないと考えられます。

日本赤十字のページ（献血可能な薬について｜山梨県赤十字血液センター｜日本赤十字社 (jrc.or.jp)）には以下のように挙げられている。

（1）当日服用していても献血出来る薬

1. ビタミン剤
2. ミネラル剤
3. 漢方薬
4. 非ステロイド系抗アレルギー薬
5. 抗ヒスタミン薬（セレスタミンを除く）
6. 高脂血症治療薬
7. 胃腸薬
8. 予防薬としての抗潰瘍薬
9. 低用量ピル
10. 少量の女性ホルモン等（更年期障害や月経困難症等の補充療法）
11. 局所投与の薬物（点鼻・点眼・吸入・外用）
12. 便秘薬
13. 降圧薬（高血圧症の治療薬として服用中で、血圧がほぼ正常域にコントロールされていること）
14. 高尿酸血症治療薬

（2）当日服用していなければ献血出来る薬

1. 内服用筋弛緩薬
2. 睡眠薬・抗不安薬・マイナートランキライザー
3. 消炎酵素剤
4. 前立腺肥大症治療薬（アボダート・プロスカー・プロペシアを除く）
5. 利胆薬

（3）服用中止から3日間は献血出来ない薬

1. 向精神薬（抗不安薬・マイナートランキライザーを除く）
2. 抗菌薬（抗生物質、合成抗菌薬）・抗真菌薬・抗結核薬
3. 抗ウイルス薬
4. 止痢薬
5. 非ステロイド系抗炎症薬・風邪薬
6. 痛風発作治療薬（コルヒチン）
7. 喘息治療薬
8. 事後に服用する緊急ピル（中用量ピルを含む）

（4）以下の薬を飲んでいる場合は献血出来ません

1. 抗けいれん薬
2. 抗凝固薬・血小板凝集抑制薬
3. 抗甲状腺薬
4. 抗不整脈薬
5. 冠拡張薬（降圧のみを目的とする場合は 1．に準じる）
6. 強心薬等
7. 治療用ホルモン薬（ステロイドなど）：1ヶ月間献血延期
8. 免疫抑制剤：1ヶ月間献血延期
9. 抗癌剤：無期献血延期
10. 乾癬治療薬（a．チガソン）：無期献血延期　（b．ソリアタン）：3年間献血延期
11. 前立腺肥大症治療薬（アボダート）6ヶ月間献血延期

低用量ピルのようなホルモン剤を服用していても献血できるというのは意外だった。

ＮＳＡＩＤｓを飲んで3日は献血できないというのも、頭痛持ちで頻繁にＮＳＡＩＤｓを飲んでいる私は献血出来ないこともあると注意しなければならないと思った。

献血する際に確認はされるだろうけど、どのような薬を飲んだか記憶があやふやな人は献血できない。