更新日:2015年10月22日.全記事数:3,079件

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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うがい薬は保険適応外?


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予防目的?治療目的?

結局いまだに歯科からイソジンガーグルのみの処方というのは見かけます。

疑義照会などせずに、「治療目的なのだろう」と判断して、投薬しますが。
そのうち疑義照会しないと、個別指導などで指摘されるのかな。

でも、自分が想定する感染予防目的ってのは、風邪の予防にうがい薬を連用するっていうケースで、歯科の処方ならOKな気がする。
他科から来たら疑義照会するかな。

うがい薬だけを処方する場合の取扱いは?

詳しい話が出てきましたが。

<留意事項通知にて>
うがい薬のみの投薬が治療を目的としないものである場合には算定しないことを明らかにしたものであり、治療を目的とする場合にあっては、この限りでない。なお、うがい薬とは、薬効分類上の含嗽剤をいう。http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000039619.pdf

イソジンガーグルの効能効果は、
「咽頭炎、扁桃炎、口内炎、抜歯創を含む口腔創傷の感染予防、口腔内の消毒」

感染予防目的じゃダメなのかな?

イソジンガーグルのみの処方が来た場合、「治療目的ですか?」とかイチイチ疑義照会しなきゃいけないってこと?
なんか怒られそう。

うがい薬のみの処方は保険適応外?

 財務、厚生労働両省は24日、医師が処方する「うがい薬」について来年度以降、同時にほかの薬を処方しなければ公的医療保険の対象から外すことで合意したと発表した。同薬の処方だけのために医療機関を受診する人を減らし医療費抑制につなげるのが狙い。25日、厚労相の諮問機関、中央社会保険医療協議会(中医協)に提示し、了承を得る。

 これにより、国費ベースで約61億円の削減効果が見込めるという。うがい薬を巡っては民主党政権当時の2009年、政府の行政刷新会議の事業仕分けで「薬局で市販されているなら医師が処方する必要性に乏しい」として、漢方薬などとともに保険の対象外とする方針が打ち出されたが、結論を先送りしていた。うがい薬保険適用外に…国費61億円削減効果 – 毎日新聞

今後どういう方向に行くのかわかりませんが、これを突破口にして切り崩しを狙いたい考えであろうかと。

民主党の事業仕分けのときの漢方薬外しは失敗に終わりましたが。

漢方薬を外されたら困る患者は多いですが、うがい薬程度なら。。。

しかも、うがい薬のみの処方、ってあまり見かけないので、影響は少ないと思われ。
しかし、61億円もの削減効果が見込まれるとあれば、国民の支持も得られる。

どうしてもうがい薬が必要な患者であれば、他に安い薬をくっつけて処方すれば保険を効かせることもできるし。

しかし、これを容認してしまえば、「薬局で市販されているなら医師が処方する必要性に乏しい」という方向性を認めてしまうことになる。

薬局としては、それで市販薬が売れるようになれば嬉しいことなのかも知れませんが。
そうはならない気もする。
患者は「お医者様が出した薬」だから、欲しいのであって、薬局で勧めても押し売りのように感じてしまうのではないか。

そう考えると、医師の処方は必要であって、個々の薬を買うか買わないかは患者の選択に任せるようなシステムにするとしたら、混合診療の解禁も含めた話になっていくけど。

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