更新日:2017年1月4日.全記事数:3,169件.

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アクトスで浮腫になるのはなぜ?


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アクトスは女性によく効く?

アクトスの副作用としての浮腫は比較的女性に起こりやすいと報告されています。

女性に投与する場合には、浮腫の発現に留意して、1日1回15mgから投与開始することが望ましいとされています。

アクトスの添付文書には、
「浮腫が比較的女性に多く報告されているので、女性に投与する場合は、浮腫の発現に留意し、1日1回15mgから投与を開始することが望ましい。」
と書かれています。

アクトスによる浮腫の副作用は、男性で3.6%、女性では10.8%と女性に多くみられます。

アクトスにより浮腫の発現するメカニズムとしては、アクトスがインスリン作用を増強することにより、腎尿細管でのNaの再吸収を亢進し、循環血漿量を増加することが考えられます。

浮腫の発現時期はアクトス服用開始後1ヶ月から6ヶ月目で多く、また、発現部位としては、下肢と顔面に多く見られます。

アクトスの有効性には、男女差があり、女性の15mg/日の用量が男性の30mg/日の用量の効果に匹敵し、女性において血糖降下作用が大きいことが明らかにされています。
性差が生じる原因のひとつとして男女間の脂肪分布の違い(女性では皮下脂肪が蓄積しやすく、男性では内臓脂肪が蓄積されやすい)が関与すると推定されています。

アクトス服用中は減塩

ピログリタゾン塩酸塩の服用に当たり特に注意が必要なのが食塩摂取量で、食塩摂取量が多いと浮腫の発現が高まることが考えられるため、投与時より減塩を指導することが重要になります。

減塩により浮腫の発現は減少することが報告されています。

また、血圧の管理上も食塩制限は有効であるため1日6g以下を目標とします。

さらに、ビタミンB群の積極的摂取も推奨されています。

PPARγと浮腫

ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体ガンマ(PPARγ)は核内受容体の一種であり、細胞の核内で種々の遺伝子の転写を調節しています。体内に広く分布しており、特に脂肪組織においては脂肪細胞の分化誘導(分化を引き起こすこと)や、アディポサイトカインと呼ばれる生理活性物質の産生などを調節します。

ピオグリタゾン塩酸塩(アクトス)は、核内受容体PPARγの活性化により血糖降下作用を発揮するが、このPPARγは、腎臓の集合管にも多く発現していてナトリウムの再吸収を増加させ体液貯留傾向になると考えられている。

女性でその発現が多く、インスリンの併用で浮腫が増加することがメタアナリシスで確認されている。

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