2018年12月10日更新.3,339記事.5,761,897文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。
SU剤

糖尿病内服治療薬の中では、最も多く使用されている薬です。
SU(エスユー)薬は、インスリンを合成する膵臓のβ細胞に働き、インスリンの分泌を促進させる薬です。また、末梢の筋肉でのブドウ糖利用を高め、肝臓からのブドウ糖放出を抑制する膵外作用もあるとされています。

SU類は膵β細胞にあるSU受容体と結合し、ATP感受性Kチャネルを閉鎖して、β細胞膜の脱分極を来したし、電位依存性Caチャネルより細胞外Caが流入してインスリンの分泌を起こす。
したがってSU類が適応となるのは内因性インスリン分泌能が残っている症例であり、対象となる症例は食事療法と運動療法を十分に行ってもコントロールが得られない非肥満2型糖尿病である。
Ⅰ型糖尿病や膵疾患に伴う糖尿病などではSU類は無効である。

グリベンクラミド(オイグルコン、ダオニール)はSU類の中で最も強力で、長時間作用するので1日に1~2回の投与でよく、現在、広く使用されている。
グリクラジド(グリミクロン)は血糖低下作用以外に抗酸化作用や血小板機能亢進を抑える作用があり、糖尿病の血管病変への効果が期待される。
グリメピリド(アマリール)はSU受容体との結合解離速度、結合親和性が今までのSU類と異なり、インスリン分泌促進作用は弱い。しかし血糖低下作用はグリベンクラミドとほぼ同等で、そのため本剤は膵外作用として、インスリン抵抗性改善作用を併せ持つと考えられている。