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チガソンを牛乳で飲んじゃダメ?
公開. 更新. 投稿者:乾癬.この記事は約1分29秒で読めます.
2,924 ビュー. カテゴリ:チガソンと牛乳
チガソンを牛乳で飲むとどうなるの?
チガソンという乾癬に使われる薬がある。
チガソンの一般名はエトレチナート、ビタミンA誘導体です。
ビタミンAといえば、ビタミンADKEの脂溶性ビタミンの一つです。
脂に溶けやすい性質を持ちます。
脂っぽいものと一緒に摂取すると、吸収が高まる。
チガソンの添付文書にも、
「牛乳又は高脂肪食により、本剤の吸収が増加するとの報告がある。」
との記載があります。
食事の影響
角化症患者10例において、本剤1mg/kgを牛乳480mLで服用したとき、本剤の血清中濃度は水で服用した場合の約260%に増加した。
また、健康成人男子8例において、本剤100mgを高脂肪食(脂肪111g)と服用したとき、本剤の血漿中濃度は絶食時服用の約450%に増加した。
(エトレチナートは脂溶性のため、吸収の程度を一定にするためには、食事の質を均一化させる必要がある。)
牛乳で飲むと水と比べて2倍以上の血中濃度になる。
しかし、食後や食前など、服用時点については決められていない。
食後なら食後と服用時点を決めておく必要があるだろう。
ちなみにビタミンEのユベラ、ビタミンDのワンアルファなどの脂溶性ビタミンも、食事を目安とした服用時点は指定されていない。
牛乳や高脂肪食との相互作用についても記載されていない。
ビタミンKのグラケーは食後服用となっている。
血中濃度上昇によるリスクの違いかな。
チガソンで皮膚が薄くなる?
チガソンの副作用に「皮膚菲薄化(13.7%)」というのがある。
皮膚が薄くなり弾力が無くなっていくのである。
乾癬という病気を皮膚が厚くなる病気としたら、それを治す薬は皮膚が薄くなるということか。
チガソンは、皮疹の改善と口唇炎や皮膚の菲薄化といった副作用を指標に漸減していく。
皮膚が薄くなると、外用薬の吸収量が増える。
特に活性型ビタミンD3製剤との併用では高カルシウム血症を引き起こす危険性が高くなるので、血中カルシウム濃度を定期的に検査しながら慎重に併用していく。
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