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OD錠を寝たまま飲んじゃダメ?
公開. 更新. 投稿者:服薬指導/薬歴/検査.この記事は約1分11秒で読めます.
2,802 ビュー. カテゴリ:口腔内崩壊錠と寝たきり患者
OD(Orally Disitegration)錠とは、「口腔内崩壊錠」の略語です。
水なしで飲めます。 口の中に入れるとすぐに唾液で解ける製剤で、服用する際に水や噛み砕いて飲む必要がありません。
薬剤師のみなさんは、OD錠が出ていた場合「水なしで飲めます」と説明しているでしょうか?
私は、したりしなかったり。
基本的にOD錠なんてものは、先発メーカーのジェネリック医薬品対策だと思っているので。
しかし、外出先で飲みたい、その場に水が無い、といったことを聴取した場合は「水なしでも飲めます」と説明する。仕事中にサッと飲みたい場合に、水なしで飲めるというのは便利なこともあります。
ただ、例えば、レンドルミンD錠0.25mgが寝る前に処方されていたので、ベッドサイドに置いて、寝転がりながらそのまま服用して就寝という状況には注意する必要がある。
レンドルミンD錠の添付文書には、「本剤は寝たままの状態では、水なしで服用させないこと。」と記載されている。
確かに、OD錠とは言っても、口腔粘膜から吸収されるわけではないので、胃の中に到達する必要があり、寝たままの状態では口腔内に残存する可能性が高い。唾液にて嚥下する必要があり、上体は起こしたまま服用する必要がある。
寝たきり患者や、具合が悪い時などで、寝たままの状態で飲みたいという患者もいるだろう。薬を服用するときは上体を起こして飲み込むという、水で服用する場合には当然行うであろう行為を、「水なしで飲める」と言われたOD錠では行わない可能性もあるということに留意する必要がある。
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