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ドレッシング材の使用は3週間まで?
公開. 更新. 投稿者:褥瘡.この記事は約2分44秒で読めます.
2,991 ビュー. カテゴリ:ドレッシング材の保険適応期間
ドレッシング材が医療機関から3週間分までしかもらえない、という話をチラリと聞いたので、調べてみた。
(5) 皮膚欠損用創傷被覆材、非固着性シリコンガーゼ
特定保険医療材料の材料価格算定に関する留意事項について
ア 本材料はいずれかの在宅療養指導指導管理料を算定している場合であって、在宅での療養を行っている通院困難な患者のうち、皮下組織に至る褥瘡( 筋肉、骨等に至る褥瘡を含む。)( D E S I G N 分類D 3 、D 4 及びD 5 ) を有する患者の当該褥瘡に対して使用した場合、又は区分番号「C 1 1 4 」在宅難治性皮膚疾患処置指導管理料を算定している患者に対して使用した場合に限り算定できる。
イ 皮膚欠損用創傷被覆材について、同一の部位に対し複数の創傷被覆材を用いた場合は、主たるもののみ算定する。
ウ 区分番号「C 1 1 4 」を算定している患者以外に対して使用する場合は、いずれも原則として3 週間を限度として算定する。それ以上期間において算定が必要な場合には、摘要欄に詳細な理由を記載する。
平成26年度の診療報酬改定で、「保険薬局で給付できる特定保険医療材料」に「皮膚欠損用創傷被覆材」が追加になりましたが、これは在宅なので在宅難治性皮膚疾患処置指導管理料を算定していると思われ、特に使用期間の制限は無いものと思われる。
ドラッグストアにドレッシング材を購入しにくるお客さんがチラホラいるのは、この保険適応期間の制限によるものと思われる。
外用薬よりドレッシング材の使用を優先
現在では多種多様なドレッシング材が市販されており、機能面で分けると、1)乾燥した創を湿潤させる作用や、デブリードマン作用をもつもの、2)浸出液の吸収作用が高いもの、3)創面を閉鎖して適切な湿潤環境をつくるもの、などがある。
ドレッシング材も外用薬と同様に創傷治癒の理論に基づいて開発され、使用されていることがわかる。
実際、外用薬よりドレッシング材の使用を優先しうる状態として、1)明らかに創が浅い急性期、2)慢性期の浅い褥瘡、3)深い褥瘡の肉芽形成期から上皮化を目指す時期、4)外用薬交換時の刺激が上皮化を妨げている状態、を挙げる専門家もいる。
ただし、現在のところドレッシング材は試用期間が限られていることから、浸出液のコントロールにより、肉芽形成を目指す時期に使用するのがもっとも適切と考えられている。
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