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麦角系と非麦角系の違いは?
公開. 更新. 投稿者:パーキンソン病.この記事は約1分22秒で読めます.
5,598 ビュー. カテゴリ:麦角系と非麦角系
ドパミンアゴニストは、大きく麦角系と非麦角系に2分され、麦角系は非麦角系と比べて服用開始時に消化器症状が出やすいといわれています。
また、麦角系のペルゴリドとカベルゴリンには、心臓弁膜症や肺線維症の報告があります。
そこで、これらの薬を使用するときは心エコー検査を行うことになっています。
一方、非麦角系のプラミペキソールやロピニロールでは、運転中に突然入眠して事故を起こす「突発性睡眠」が報告されているため、服用中は運転等の危険を伴う作業に従事しないように警告が出されています。
参考書籍:クレデンシャル2010.10
ビ・シフロールとカバサール
どちらもドパミンアゴニストという薬で、脳内のドパミンを増やすことで症状を改善する作用がありますが、ビ・シフロールは非麦角系、カバサールは麦角系という構造の違いがあります。
ビ・シフロールのほうが心臓の弁膜症の副作用が少ないといわれています。
しかし、ビ・シフロールには眠くなったり、前兆もなく急に眠り込んでしまうという突発的睡眠の副作用があるので注意が必要です。
カバサールには突発的睡眠の副作用はありません。
ビ・シフロールは薬の効果が短いために1日3回の服用が必要になります。
ビ・シフロールはドパミンD3受容体に対する親和性もあり、抗うつ効果も期待されます。
麦角
麦角アルカロイド誘導体(ブロモクリプチン、ペルゴリド、カベルゴリン)と非麦角アルカロイド(タリペキソール、プラミペキソール、ロピニロール)がある。
ドパミンアゴニストには、麦角アルカロイド系と非麦角系がある。
現在、麦角系ドパミンアゴニストは、第1選択薬としては推奨されないと添付文書に記載されており、通常は非麦角系を使用する。
非麦角系薬のうちビ・シフロールは、抗うつ薬のジェイゾロフトと同程度の抗うつ効果があることが報告されており、うつ状態に対する効果も期待される。
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