みかんの皮は痛みに効く？

ヘスペリジンはみかんの皮？

ロキソニンにみかんの皮の成分が入っているの？

「ロキソニンＳプレミアムファイン」という女性向けのパッケージのロキソニンシリーズ商品が店頭に並んでいた。

ロキソニンS、Sプラス、Sクイック、Sプレミアムと色々な種類があるが、私はドラッグストア店員としてはあるまじき「大差ありません」という説明に終始する姿勢を取っているために、成分の違いについてさほど気にしていなかったが、「ロキソニンＳプレミアムファイン」のパッケージがあまりにも女性向けだったので、「男性でも使えますか？」という質問を想定して、成分表示を見てみた。

ロキソニンSプレミアムファインの成分は、以下の4種類。

メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは、ロキソニンＳクイックにロキソニンＳプレミアムにも配合されているので真新しい成分ではない。
芍薬とヘスペリジンが特徴的である。

芍薬は、漢方薬の代表的な鎮痛薬である芍薬甘草湯や、当帰芍薬散などの婦人科系の漢方薬にも配合されており、痛みに効きそうなイメージである。

ヘスペリジンといえば、みかんの皮に含まれる成分で、血行促進作用で体がポカポカになるので、冬にこたつでみかんは理にかなっているという情報を見たことがある。

ロキソニンＳプレミアムファインの商品紹介のページには、ヘスペリジンについて以下のように記載されている。

生理の際に産生されたプロスタグランジンは血管収縮作用を持つため、骨盤周りの血行不良を引き起こし、腰の痛みや生理痛の増強につながる場合があります。ヘスペリジンは毛細血管をしなやかに保ち、血流をよくするはたらきがあるため、血行不良・冷えに伴う痛みの緩和を助けます。

生理痛の痛みは特に血流が影響していると考えられ、芍薬やヘスペリジンを配合してみたという感じだろうか。
効能効果は特に他のロキソニンシリーズと変わりないので、男性が使ってもいい。