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クラビットの飲み方は1日1回?
公開. 更新. 投稿者:抗菌薬/感染症.この記事は約1分26秒で読めます.
2,361 ビュー. カテゴリ:PK/PD理論とは?
クラビット錠の抗菌作用は濃度依存的であるため、1日3回にわけて服用するよりも、1回量を多くして服用するほうが、効果的であり、また耐性菌の出現も防げるといわれています。
昔はクラビット錠100mg1日3回で処方されてましたが、現在はクラビット錠500mg1日1回が主流です。
500mgの錠剤は大きいので、250mgを2錠で処方する場合も。
添付文書で、
「本剤の投与にあたり、用量調節時を含め錠250mg及び細粒10%を用いる場合も分割投与は避け、必ず1日量を1回で投与すること」
となっているので、250mg錠1日2回はNGですね。
他のニューキノロンも同じように1日1回のほうが良いのでしょうか。
副作用との兼ね合いもあるかな。
強い薬≠効く薬
強い薬が効く、とは限らない。
「この抗菌薬は抗菌力が強いので高い臨床効果が期待できます。」
MRが宣伝文句に使いそうな言葉。
抗菌力が強い、とは試験管内でのこと。
人間の体の中でどのように効果を発揮するかは、また別の話。
抗菌薬が生体内で効果を発揮するためには、抗菌力だけでなく、その薬剤の体内動態、組織移行性も関係してきます。
そこで、抗菌力に加えて、体内動態も考慮した上で、抗菌薬の臨床効果を推定するPK/PD理論がとなえられています。
PK/PDは、MICを上回る血中濃度が持続する時間の「Time above MIC」、CmaxやAUCをMICで割った値での「Cmax/MIC」や「AUC/MIC」の3つのパラメータが知られています。
各系統の薬剤によって当てはまるパラメータは異なります。
キノロン系抗菌薬の場合は、AUC/MICの値が高いほど優れた臨床効果が期待できるといわれています。
すなわち、体内動態に優れ(AUCが大きく)、原因菌に対する抗菌力が強力な(MICが低い)薬剤ほど、高い臨床効果が期待できるということです。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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