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カデックス軟膏とカデックス軟膏分包の違いは?
公開. 更新. 投稿者:褥瘡.この記事は約2分38秒で読めます.
5,135 ビュー. カテゴリ:カデックス軟膏分包
カデックス軟膏には、カデックス軟膏0.9%とカデックス軟膏分包45mg/ カデックス軟膏分包153mgという製剤がある。
リスパダール内用液の瓶と分包品みたいなものとは違う。
リスパダール内用液が処方箋に記載されてきた場合、その処方量さえ違わなければ、瓶で調剤しようが分包品で調剤しようがどっちでもいい。医師の意向を考えるとどっちでもよくはないかも知れないが、保険請求上はどっちでもいい。
しかし、カデックス軟膏と処方箋に記載されてきたら、分包品ではなくチューブかボトルで、カデックス軟膏分包と記載されてきたら分包品で調剤しなければならない。
そもそもこの分包品の規格がわかりづらいですが、0.9%製剤なので、カデックス軟膏分包45mgは5g、カデックス軟膏分包153mgは17gの製剤量である。
薬価はチューブも分包品も同じである。
分包って何?その存在意義は?
と思い、調べてみると、カデックス軟膏分包の画像をみれば一目瞭然。
「これは。。。貼り薬?」
袋の中に、シートに挟まれた軟膏が入っているのだが、ボチシートのような貼り薬状にみえる。
カデックス軟膏0.9%の用法は、以下のように書かれている。
潰瘍面を清拭後、通常1日1回、患部に約3mmの厚さに塗布する(直径4cmあたり3gを目安に塗布する)。
滲出液の量が多い場合は、1日2回塗布する。
「3ミリの厚さに塗布する」ってけっこう厚みあります。
患部全体に均等に3ミリの厚さに塗布する手間を考えると、シートに3ミリの厚さで軟膏が乗ってたほうが、貼り薬のようにペタっと貼ればOKということで、使いやすそうだ。
メーカーのHPには以下のように書かれていた。
「カデックス(R)軟膏分包」は、適度な柔らかさを保持したまま、厚さ2mmのシート状にした製剤で、自由に成形及びカットができるため、様々な形状の創や湾曲した創、加えて深い創にも適用しやすくなっています。また、ガーゼに展ばすなどの手間を省くこともでき、処置の簡便化が図れます。
3ミリじゃねーじゃん。2ミリ。チューブも分包品も濃度同じだし、「直径4cmあたり3gを目安に塗布する」という使用法も同じなのに、分包品は妥協したのかな?
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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