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リファンピシンは食前に飲む?
公開. 更新. 投稿者:結核/肺炎.この記事は約1分14秒で読めます.
11,900 ビュー. カテゴリ:リファンピシンの用法は?
リファジンの用法は、添付文書上、
「原則として朝食前空腹時投与」
と書かれている。
〈肺結核及びその他の結核症〉
通常成人には、リファンピシンとして1回450mg(力価)を1日1回毎日経口投与する。ただし、感性併用剤のある場合は週2日投与でもよい。原則として朝食前空腹時投与とし、年齢、症状により適宜増減する。また、他の抗結核剤との併用が望ましい。
しかし、食後の用法で処方される場合も多い。
最高血中濃度到達時間(Tmax)がやや遅れるだけで最高血中濃度(Cmax)には著名な差は認めなかったとする報告もある。
「原則として」という記載であるため、レセプト上は1日1回であれば問題なく、食後であっても疑義照会する必要は無い。
リファンピシンの食前投与は必須か?
リファンピシンの食前投与に関しては様々な意見がある。
食前投与は「早朝空腹時に投与した方が、食後投与よりも血中濃度が著しく上昇する」という報告を根拠とするが、一方で、食前に服用すると、毎日服用で15%、週2日の服用で4%に胃腸障害が見られ、そのために服用の中止を余儀なくされるケースもある。
最近では、食後投与でも十分吸収されることが知られており、多くの資料で必ずしも食前投与にこだわる必要はないと記載されている。
リファンピシンを一度に大量服用する理由は?
1.一般に殺菌的な作用のある抗菌薬では、血中濃度を一気に高くする方が効果が高いとされている。
2.結核菌の増殖は17時間に1世代というスローペースであるため、1日に複数回の投与を必要としない。
3.リファンピシンは、少量投与だと十分に血中に移行しない恐れがある。
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