更新日:2017年11月16日.全記事数:3,169件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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アセトアミノフェンは空腹時を避けるべきか?


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空腹時でものめる解熱鎮痛薬

OTCのアセトアミノフェン製剤に、「タイレノール」という薬がある。

製品ラインアップ タイレノール®A

「いつでも(空腹時でも)のめて効く頭痛薬 タイレノールA」
というキャッチコピーで、「空腹時に飲んでもいいよ」というのを前面に押し出しています。

アセトアミノフェンは空腹時に飲んでも問題ない薬。
胃にやさしい薬という印象。

タイレノールの特徴に以下のように書かれている。
・タイレノール®Aは、主に脳(中枢神経)に作用し、痛みや熱をおさえます。
・胃の壁にはもともと、プロスタグランジン(PG)という物質があり、胃酸から保護されています。このPGが少なくなると、胃は胃酸によって荒れやすくなります。
・タイレノール®Aは、このPGにほとんど影響を与えないため、「空腹時」にものめて効くのです。

正しいと思います。

しかし、タイレノールの用法用量には、「かぜによる悪寒・発熱時には、なるべく空腹時をさけて服用してください。」
と、なるべく空腹時を避けるようにと記載されている。
医療用のカロナールにも、「空腹時の投与は避けさせることが望ましい。 」と記載されている。

空腹時は避けさせることが望ましいけど、飲んでも良いよってこと?

タイレノールの「してはいけないこと」の、医療用添付文書の禁忌にあたる項目には、

次の人は服用しないでください
(1)本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人。
(2)本剤又は他の解熱鎮痛薬,かぜ薬を服用してぜんそくを起こしたことがある人。

としか書かれていない。

しかし、カロナールの禁忌には、

1. 消化性潰瘍のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
2. 重篤な血液の異常のある患者[重篤な転帰をとるおそれがある。]
3. 重篤な肝障害のある患者[重篤な転帰をとるおそれがある。]
4. 重篤な腎障害のある患者[重篤な転帰をとるおそれがある。]
5. 重篤な心機能不全のある患者[循環系のバランスが損なわれ,心不全が増悪するおそれがある。]
6. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
7. アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある患者[アスピリン喘息の発症にプロスタグランジン合成阻害作用が関与していると考えられる。]

ずらりと書かれている。
肝障害は良しとしよう。

胃にやさしいと謳っているのだから、消化性潰瘍の禁忌は外してほしいな。

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