クレメジンを飲み残しちゃダメ？

クレメジンは飲みにくい

クレメジンカプセル1回１０カプセルを１日３回も飲むというのは、けっこうきつい。
なので、飲み残しが発生する。

飲まないよりは良いだろう。
半分くらいでも良いんじゃないか？
１０カプセルも飲む必要あるのか？

と思う。

保存期慢性腎不全患者を対象にクレメジンによる治療を行った臨床試験で、血清Ｃｒ上昇抑制効果において改善以上が１日６ｇ服用群で５９．４％、３ｇ服用群で２７．３％、透析導入遅延効果に
おいても１日３ｇ服用群より６ｇ服用群の方が有意に透析導入を遅らせることができたと報告されています。

やっぱり６グラム飲まなきゃダメか。

「ポケットに常に入れておいて、何分割でもいいから飲めるときに飲んでください」というやり方もあります。

Ｑ：クレメジン細粒が飲みにくいと患者が言うが，どうしたら良いか？

Ａ：尿毒症物質を吸着・排泄する球形吸着炭のクレメジン細粒等は慢性腎不全に用いられるが，飲みにくい。その対策としては，①最初に一口水を含み，細粒を口の中に入れ，一気に飲み込む，②水が入ったコップに細粒を入れ，コップを回して細粒を拡散させて一気に飲み込む。さらに水を入れて，残った薬を飲み込む，③カプセルに変更，などがある。また，嚥下補助食品のゼリー状オブラート（三和化学），お薬飲めたね（龍角散），トロメリン顆粒（三和化学）を用いた服用で，クレメジン™細粒の尿毒症物質の吸着除去率を変えずに患者コンプライアンスが向上した報告がある。

質疑応答 ２０１０年５月

クレメジンの用法は「通常、成人に1日6gを3回に分割し、経口投与する。」

クレメジン細粒は１包２グラムなので、1回1包。
クレメジンカプセルは1個２００ミリグラムなので、１回１０個。

１回１０個？
私はクレメジンの処方を見たことがないので、ビックリです。

炭のまま我慢してジャリジャリした細粒を飲むか、カプセルにつめて10個飲むか、どっちもどっちかなあ。

クレメジンは6ヶ月まで？

クレメジンは、尿毒素の１つとされているインドキシル硫酸を吸着し、血清中濃度を低下させる。

クレメジンの処方が長期に続けられることはないようだ。

クレメジン細粒の薬価は93.30円/ｇ（H28年4月現在）ですので、1日６グラムで559.8円。
クレメジンで少しでも透析導入を遅らせることが出来るのであれば、その費用対効果はアリとみられる。

「本剤服用中においては，血清クレアチニン及び尿毒症症状の変化等の経過を適宜観察し，投与開始6ヵ月を目標に投与継続の適否を検討する．改善が見られない場合には，中止又は他の療法を考慮する等の適切な処置を行うこと．」
という記載がみられるので、投与開始６ヶ月を目途に医師に投与継続の必要性を疑義照会する必要性があるのだろう。

クレメジンを何年も飲む患者は見たことない。

デッドストック候補薬。

本人が透析導入に踏み切る覚悟ができるまでの、気休めって程度なのかな。

ちなみに、クレメジンの１日量（６ｇ）の表面積は、サッカー場１面に匹敵するとのこと。