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デパスは危険な薬?
公開. 更新. 投稿者:睡眠障害.この記事は約2分18秒で読めます.
2,885 ビュー. カテゴリ:デパスは弱めの安定剤?
デパスは弱めの安定剤、という認識で処方している医師は多いようです。
作用時間は短時間なので、持ち越し効果は少ない。
しかし、高力価型で切れ味は良い。
筋弛緩作用も強いので、ふらつき、めまい等には注意しなければならない。
高齢者に処方しやすい薬というわけではありません。
抗不安薬としてならセディール、睡眠薬としてならアモバンやマイスリーのほうが高齢者向けです。
デパスはハイリスク?
デパスとリーゼは抗不安薬であるにも関わらず、薬効分類番号117の精神神経用剤に分類されている。
なのでハイリスク薬。
特定薬剤管理指導加算を算定することは可能となっている。
確かに注意すべきハイリスク薬ではある。
本来であれば、112の睡眠鎮静剤、抗不安薬もハイリスク薬加算算定しても良さそうだけど、財源の事情とかあるんだろうな。
デパスが肩こりとか頭痛とかに処方されていたら算定できないでしょうけど、睡眠障害に処方されていたら算定しても良さそう。
デパスは安定剤?
抗不安薬のことをマイナートランキライザー(緩和な精神安定剤)といい、抗精神病薬のことをメジャートランキライザー(強力な精神安定剤)ということがあります。
抗不安薬も精神安定剤という分類になります。
精神安定剤という言葉から、精神が安定していない人に使う薬というイメージで怖い薬と思う人もいます。
ストレス性の病気(心身症)には色々あるので、安定剤が処方されるケースも多いのですが、安定剤という言葉に過剰反応される患者さんもいます。
言葉の選び方には気をつけます。
安定剤と食品添加物
食品添加物の「安定剤」のことを「精神安定剤」のことだと思っていたという人の話。
現代人の心は病んでいるので流通する食品にも微量の安定剤が含まれており、それは暗黙の了解としてまかり通っていると思っていたのだそうな。
食品に含まれる「安定剤」とは「増粘安定剤」のことで、ソースなどの粘度を増強したり、ドレッシングの乳化や分散を安定させたりする効果があります。
安定剤って言っちゃダメ?
抗不安薬のことを俗に、安定剤、精神安定剤といいます。
患者さんから「この薬は精神安定剤ですか?」と聞かれることがあります。
この手の質問が自分は一番苦手で、つい「はい」と答えてしまいそうになります。
「いいえ」と答えると嘘になりますが。
薬剤師は、患者さんが「安定剤」「精神安定剤」という言葉からイメージすることを考えて話さなければなりません。
精神安定剤=精神を安定させる薬剤
精神が安定していない人を安定させる薬、というイメージ。
飲むと人格が変わる、異常な行動をしてしまうというイメージ。
そういう認識を持った患者さんに対して、「安定剤ですか?」「はい」で終了させてしまっては、患者さんは不安を持ったまま服薬することになります。
抗不安薬は、筋肉などの緊張を緩和させ、不安を軽減させる薬です。
この手の問題は「安定剤」以外にも「麻薬」「抗癌剤」などでも言えることです。
薬の説明は難しいですね。
デパス錠0.5㎎ 3錠
1日3回毎食後 30日分
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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