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徐脈の患者にチモプトールは禁忌?
公開. 更新. 投稿者:緑内障/白内障.この記事は約1分29秒で読めます.
2,318 ビュー. カテゴリ:心疾患とβ遮断点眼薬
チモプトールなどのβ遮断点眼薬の禁忌項目といえば気管支喘息があるが、それ以外にも心疾患として、
コントロール不十分な心不全、洞性徐脈、房室ブロック (II、III度)、心原性ショックのある患者〔β-受容体遮断による陰性変時・変力作用により、これらの症状を増悪させるおそれがある。〕
といった記載が禁忌にみられる1)。
気管支喘息であれば、聞き取りや併用薬である程度チェックできる。
しかし、これらの心疾患については正直言ってわからない。
ミケランの場合、内服薬のミケランLAカプセル15mgの禁忌2)には、
高度の徐脈(著しい洞性徐脈)、房室ブロック(II、III度)、洞不全症候群、洞房ブロックのある患者[刺激伝導系に対し抑制的に作用し、症状を悪化させるおそれがある。]
ミケランLA点眼液の禁忌3)には、
コントロール不十分な心不全、洞性徐脈、房室ブロック(II・III度)、心原性ショックのある患者[β-受容体遮断による刺激伝導系抑制作用・心拍出量抑制作用により、これらの症状が増悪するおそれがある。]
と書かれており、洞性徐脈については内服薬のほうが「著しい洞性徐脈」という文言で、目薬のほうがただの「洞性徐脈」というなんだか目薬のほうが気を付けなければいけない文言。
この「洞性徐脈」については、健康診断の心電図でひっかかる人も多く、スポーツをしている人がなりやすい徐脈です。
「洞性徐脈」は洞結節自体に異常はなく一時的または無害であるケースが多いため、とくに治療の必要がないと言われます。
だとしても、健診で「洞性徐脈」でひっかかった場合、チモプトールなどのβ遮断点眼薬は禁忌となるのだろうか?
まあ、最終的には眼科医の判断になるのだろうけれど、処方薬から心疾患が疑われる患者については、眼科医のその旨を伝えたかどうかは最低限確認する必要があるだろう。
参考文献
1)チモプトール点眼液 添付文書
2)ミケランLAカプセル 添付文書
3)ミケランLA点眼液 添付文書
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