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薬剤師向け使えるアプリ
公開. 更新. 投稿者:薬局業務/薬事関連法規.この記事は約2分51秒で読めます.
4,027 ビュー. カテゴリ:薬剤師向けスマホアプリ
仕事中にスマホを見るのはタブー的な感覚のガラパゴス薬剤師な私ですが、使いこなすとかなり便利なアプリもあります。
昔からオフラインでも添付文書が見れるようなアプリは重宝していましたが、今は「ヤクチエ添付文書」が一番でしょうか。
正直、添付文書を読む程度なら、薬局内のネットにつながっているパソコンもあるので、そちらでPMDAから見たほうが信頼性が高いとしプリントアウトできるので、パソコンでみることが多い。
しかし、ヤクチエ添付文書の優れたところは、「一包化」や「分割・粉砕」に関する情報が記載されているところである。
いきなりの粉砕処方で、「錠剤・カプセル剤粉砕ハンドブック」をめくりながら一薬品ずつ調べる労力に比べると、格段に手際がよくなる。調べるスピードはさすがにアプリのほうが早い。
「不明」となっている箇所も多いが、それはメーカーに問い合わせたとて同じ。
情報源としても、薬事日報社などから提供を受けており信頼性は高い。
ほかにも「ヤクチエ検査値」や「ヤクチエ早見表」などがあり、ヤクチエの宣伝みたいになってしまいますが、使い勝手のよいアプリです。
早見表には、
・ステロイド剤の強度一覧
・糖尿病治療薬配合剤の成分一覧
・降圧薬一覧
・抗血小板薬・抗凝固薬の休薬期間一覧
・後発品と適応が違う先発品の一覧
・睡眠薬の効果長さ一覧
・吸入薬一覧
・降圧薬配合剤の成分一覧
・抗アレルギー薬・抗ヒスタミン薬の眠気強度、運転可否一覧
といったものがあり、投薬時に参考になりそうな一覧表がそろっています。
ヤクチエがあれば十分といった感じですが、もう一つおまけに。
大鵬薬品の投与量計算機です。ティーエスワン、アブラキサン、ロンサーフの投与量を計算できます。
それに加えて、体表面積、腎機能関連の検査値が計算できます。
体表面積の計算によく使っています。
有料のアプリだともっと使えるアプリもありますが、医療従事者向けのアプリは高額なのでなるべく無料のもので済ませたいと考える私。
ただし調剤室内でのスマホの使用は制限されている薬局もあるので、怒られない程度に活用しましょう。
ネットの普及により、薬剤師の情報源も多様化しています。信頼性もさることながら、投薬時にすぐに参照できる即時性も求められます。薬剤師のバイブル的な書籍もいくつかあり、それを使いこなせて一人前と思っている古い薬剤師は、新しいツールを使いこなす若い薬剤師に付いていけなくなるやも。
様々な情報源に目を向け、活用していきましょう。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。