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パキシルとノルバデックス併用で死亡率増加?
公開. 更新. 投稿者:癌/抗癌剤.この記事は約1分9秒で読めます.
1,676 ビュー. カテゴリ:ノルバデックスとパキシルの相互作用
相互作用による効果増強によって副作用のリスクが増すというのは、その危険性は認識しやすい。
しかし、効果減弱によるものは、副作用というよりも期待した効果が得られないというリスクが伴う。
血中濃度が著しく低下し、薬効が得られなくなったとき、その期待する効果が「命に係わる疾患」である場合、「禁忌」同様に注意が必要になる。
パキシルの併用注意には、
タモキシフェン
臨床症状・措置方法
タモキシフェンの作用が減弱されるおそれがある。
併用により乳癌による死亡リスクが増加したとの報告がある。
機序・危険因子
本剤が肝臓の薬物代謝酵素CYP2D6を阻害することにより、タモキシフェンの活性代謝物の血中濃度が減少するおそれがある。
と、ノルバデックス(タモキシフェン)との併用により死亡リスクが増加したとある。ノルバデックスの併用注意にも同様の記載がある。
タモキシフェンはCYP2D6により活性代謝物のエンドキシフェンに代謝される。そのためパロキセチン塩酸塩水和物(パキシル)のようなCYP2D6阻害薬と併用すると、薬効が減弱する恐れがある。
海外のコホート研究では。タモキシフェンとSSRIを併用していた患者で乳癌の再発リスクや乳癌による死亡リスクが増大したことが報告されている。パキシルのインタビューフォームには、「タモキシフェン投与中はCYP2D6阻害作用を考慮の上、他の抗うつ薬の使用も検討すること」と記載されている。
パキシル錠20mg 1錠
1日1回夕食後 30日分
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