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妊婦がムコスタ飲んでも大丈夫?
公開. 投稿者:消化性潰瘍/逆流性食道炎.この記事は約3分44秒で読めます.
2,529 ビュー. カテゴリ:プロスタグランジンと妊婦
妊婦に禁忌の胃薬といえばサイトテック。
サイトテックはプロスタグランジン製剤。
プロスタグランジンE1誘導体らしい。
子宮収縮剤で治療的流産目的に使用されるプレグランディン膣坐剤もプロスタグランジンE1誘導体製剤です。
なので、サイトテックは妊婦に禁忌。
同じくプロスタグランジンE1誘導体のオパルモンも妊婦に禁忌。
オパルモンもサイトテックもPGE1誘導体なら、オパルモンに胃薬としての効果、サイトテックに血流をよくする効果があるってことかな?という疑問は次の機会に。
プロスタグランジンI2誘導体のドルナー/プロサイリンも妊婦に禁忌になってる。
PGI2にも子宮収縮作用があるのか、ただ単に万全を期しているのかはよくわからない。
陣痛促進剤としては、プロスタグランディンF2α製剤とプロスタグランディンE2製剤がある。
プロスタグランジンF2α誘導体のキサラタン点眼液は妊婦に禁忌とはなっていない。
目薬だから良いってことかなあ。
ただキサラタンの添付文書で妊婦の項目に、
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。なお、動物実験(妊娠ウサギ)における器官形成期投与試験において、臨床用量の約80倍量(5.0μg/kg/日)を静脈内投与したことにより、流産及び後期吸収胚の発現率増加、胎児体重の減少が認められた。]
と書いてあるので、中絶目的でキサラタンを飲んだりはしないように。
ムコスタとプロスタグランジン
ムコスタのスタはプロ(スタ)グランジンのスタという名称の由来もあります。
ムコスタのインタビューフォームの薬効薬理に関する項目に、
胃粘膜プロスタグランジン増加作用
ラットにおいて胃粘膜内プロスタグランジンE2 含量を増加させる。また、胃液中のプロスタグランジンE2、I2 を増加させるとともに、プロスタグランジンE2 の代謝産物である15-ケト-13,14-ジヒドロプロスタグランジンE2 も増加させる。
健康成人男子において、胃粘膜プロスタグランジンE2 含量を増加させ、エタノール負荷による胃粘膜傷害に対する抑制作用を示す。
と書かれている。
セルベックスにも同様のプロスタグランジン増加作用がある。
セルベールというOTCもありますが、妊婦でも使える。
妊婦に使っても問題ない、とみて良いのかな。
でも、プロスタグランジンを介して働くような薬は、NSAIDsもそうですが、あまり妊婦に使いたくは無いと思う。
サイトテックと妊婦
妊婦に禁忌、となっている胃薬があります。
サイトテックという薬です。
胃薬といっても、痛み止めの副作用予防のためにしか使われないので、通常処方されることは少ない。
サイトテックの適応症は、
「非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与時にみられる胃潰瘍及び十二指腸潰瘍」
「妊婦又は妊娠している可能性のある婦人」には禁忌。
妊娠する可能性のある婦人、には原則禁忌となっています。
妊娠する可能性のある婦人・・・40歳、イヤ今だと50歳くらいまでは危険だと思ったほうがいいのでしょうか。
サイトテックには子宮収縮作用があり、妊婦で完全又は不完全流産及び子宮出血がみられたとの報告があります。
用法及び用量のところに、
「妊娠する可能性のある婦人に投与する際には別途配布の安全対策リーフレットをご参照ください。」
とある。
科研のホームページにリーフレットが載っています。
http://www.kaken.co.jp/medical/greendi/cytotec_201509di.pdf
2015年9月に掲載されている。
正直、販売中止になる日は近いと思われる。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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