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点鼻薬に鼻水がついたら?
公開. 投稿者:花粉症/アレルギー.この記事は約2分57秒で読めます.
1,378 ビュー. カテゴリ:点鼻薬の汚染
点鼻薬に鼻水が付いたら、バッチーと思いませんか。
点鼻薬、点眼薬、吸入薬、皮膚外用薬などの汚染について、どの程度気を配るべきなのか。薬液には防腐剤が含まれており、ある程度の汚染には耐えられると思われるが、不潔に使用すれば、細菌感染など悪影響を及ぼすことも考えられる。
点眼薬の使用期限など、常識的には1か月と考えられており、他の外用剤に関しても1か月以上前に使用を開始したものに関しては、廃棄すべきと考えてよいのではなかろうか。
目薬の添付文書には、
薬液汚染防止のため、点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意するよう指導すること。
という文言が見られる。
液が逆流して薬液が汚染され、菌が増殖する可能性があるから。
増殖を防止する意味でも、冷蔵庫に保管したほうがいい。
目薬では、そういう考えが一般的。
しかし、点鼻薬や吸入剤では、汚染防止についてそれほど注意を促してはいない。
点鼻薬や吸入剤を冷蔵庫で保管する人も稀だろう。
なぜだろう。
添付文書にも特別、薬液汚染防止についての記載は無い。
ザジテン点鼻液開封後の微生物汚染のリスクは?
本剤には防腐剤として塩化ベンザルコニウムが添加されています。製造後6ヵ月経過したものを検体として5種類の菌を接種し、その保存効力を検討した試験の結果では接種した2週間後および4週間後においても菌の増殖はみられず安定でした。
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しかしながら一度使用したものは、噴霧器に雑菌が付着するなど汚染リスクは高くなります。また本剤は外観による汚染(浮遊物、沈殿物など)の確認ができないことから、本剤開封後は医師の処方日数を超えて使用することは避けることが望ましいと考えられます。
汚染のリスクはある。
ノズルの長さとか、形状、逆流したとしても、薬液貯留部までの到達しづらさなどを考えると、点眼液ほどの注意喚起は必要ないということなのかな。
眼球に比べて、鼻腔や口内がもともと雑菌まみれだから自身で使う分には、問題が起こる可能性が低いということもあるのかも。
しかし、開封後しばらく経ったものは防腐剤の効力も落ちて、薬液が汚染されやすくなっているので、使用しないほうが良い。
水虫で使う液剤などの外用塗布剤も、とくに液体タイプのものは、汚染されやすいので、開封後しばらく経ったものは捨てるように。
点鼻薬
【点鼻薬の特徴】
⑴微量で局所作用が強く全身の副作用が少ないこと。
⑵経口薬と比較して初回通過効果を受けにくいこと。
⑶経口摂取ができない場合も投与しやいこと。
・アレルギー性疾患治療薬の他、片頭痛治療薬、ホルモン製剤などにも点鼻で投与されるものがある。
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